東洋大学京北中学校
夏休みプログラム KSST Jr「勝浦臨海実習」を実施しました
8月6日(土)、KSST Jr(KEIHOKUスーパーサイエンスチームJr)のプログラムである「勝浦臨海実習」を実施しました。参加した中学2年生39名は、千葉県立中央博物館別館海の博物館職員の方にご指導いただきながら、磯での生物採集や観察、解剖を行いました。
当日は天気にめぐまれたうえ、勝浦付近の海底から湧昇してくる冷たい水のおかげで、比較的涼しい中での活動ができました。干潮の時間帯の磯には、魚だけでなくウニやカニといった多様な生物がいます。生徒たちは歩き回りながら一生懸命に生物を採集し、そのあともじっくり観察をしながらスケッチや解剖をしている様子が印象的でした。また、ヤドカリを貝から取り出す方法を考えたり、食塩の濃度の違いによって生物がどんな反応を示すかを確かめたりと、事前に計画していた実験以上の内容に取り組んでいる班も見られました。
翌日の事後学習では、各々が自分の班の活動をスライドにまとめて発表しました。班によって扱う生物の種類もさまざまなので、他の班の発表にも興味をもって聞いていました。事後アンケートを見ると、生物の採集や実験計画の難しさを痛感した生徒も多かったようです。一方で、すでに中学3年次の伊豆大島フィールドワークを楽しみにしている生徒も多く、自然に対する興味・関心が高まっているのを感じます。今回の実習で得られたことを、今後の学習に役立ててほしいと思います。
<生徒たちの感想>
K・S さん
知りたいことを知るために自ら計画し、その計画に必要な生物を自分で探し、実験をするのがとても楽しかったです。初めはカニやヤドカリに触るのをためらいましたが、最後の方では余裕で触れるようになったので嬉しかったです。
M・O さん
この実習に行くまでは生き物を触るのはあまり得意ではなかったけれど、実際に行って捕まえることで触ることができ、少し愛着が湧きました。また、海には何がいるのか調べても正確な情報はあまりわからなかったけど、実際に海に入ることで何がいるのか、またどういうところにいるのかが分かり、正確な情報を得ることができました。
Y・M さん
水道水に入れたイソクズガニは威嚇して固まって、塩分濃度の高い海水に入れたときのイソクズガニはずっと動いて暴れていたことから反応の違いがはっきり見えて楽しかったです。イソクズガニの足の先やハサミの部分の色が異なっていてただ調べただけではわからなかったことまで知ることができました。