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東洋大学京北中学校

受験生への校長メッセージ

みなさんは「三遊亭兼便」という落語家をご存知ですか?その方は、師匠の三遊亭兼好さんなどとの落語会を前に不安を抱え、母親にLINEを送ったそうです。そのお母さんの返信内容をご紹介します。

 

「努力して結果が出ると自信になる。努力せず結果が出るとおごりになる。努力せず結果も出ないと後悔が残る。努力して結果が出ないとしても経験が残る」

「努力をしてその日を迎えたんだったら、何も残らないことはないから行っといで。」

 

実は、三遊亭兼便さんとは、南海キャンディーズの山里亮太さんの落語家としての名前です。ですのでこの返信は、山里亮太さんのお母さんの言葉です。小学校時代の荒れ狂う山ちゃんを優しく見守った、お母さん。この母にして、この子ありと思いました。

 

山里亮太さんは、努力の天才と言われています。上岡龍太郎さんを目指して、ゴールから逆算して行動していたり、池上彰さんに弟子入りしたり、その努力の功績を決して見せないようにしたと言われています。山里さんは、すべて「狙って」行動しています。「面白さ」の定義を「ただ単に自分が話したい面白いこと」ではなく、「自分が客席にいたとして、その自分が見て笑うものをやること」と知っています。まさしく「努力の天才」です。

 

相方のしずちゃんが、ボクシングでオリンピックを目指していたときのエピソードです。「無茶苦茶ストイックにやるんですよ。その時に僕じゃない人に言ったセリフを聞いたんですよ。『山ちゃんが言った “死ぬほど努力する必要がある” っていうのは今わかった。自分のペースなんてものはない。努力って本当にしなきゃダメだったんだ』って。『申し訳ない』って言ったらしいんですよ。今までの事ことを」と語ったそうです。ともに頂点を目指したときに、初めて本当に理解し合あえたコンビなんですね。

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