明星中学校
春の花壇を彩るたねダンゴと、収穫の秋!サツマイモ掘りをしました!
11月になってもなかなか寒くならず、この日はTシャツで参加する生徒もいるほどの暖かい陽気でした。
まず最初に取りかかったのは、「たねダンゴ」です。
「たねダンゴ」は、2011年の東日本大震災の復興支援活動の中から生まれた種まきの手法です。
「被害にあった人たちに、花を見て少しでも元気になってもらいたい」と、日本家庭園芸普及協会の方たちが、タネを送ったそうですが、小さなタネをまいてちゃんと育てるのは、子どもやお年寄りは難しく、風に飛んだり雨に流されたりしてうまくいかなかったそう。
そんななか、グリーンアドバイザーの方たちが土をダンゴ状にして子どもたちと一緒にまいたところ、うまく花が咲いたそうです。そこから改良を重ね、今では「たねダンゴ」という誰でもできる緑化活動の一つとして、全国に広がっています。
明星中学でも、先輩たちがこのプログラムでやっています。
講師の先生がたの指導で、まずは泥の親ダンゴを4つに分けるところからスタート。この泥は、ケト土といって、田んぼの土と同じだそう。
うまく分けられたら、中に肥料とケイ酸塩白土と呼ばれる白い粒々を入れ、再びダンゴを丸くこねます。
ケイ酸塩白土には植物の成長に必要なミネラルがたっぷり含まれていて、根がリン酸などの養分を吸いやすくしたり、光合成を助けたり、土壌をきれいにしたりなど、いろいろなよい効果があります。
ダンゴができたら、タネの入ったお皿にダンゴをちょんちょんと触れて、タネをまぶし、最後にケイ酸塩白土の粉が入ったお皿で転がしたら完成!
ちょうど丸いチョコレートに白砂糖をまぶしたような姿になります。
久しぶり?の泥遊びに熱中する生徒や、夢中になってダンゴをこねる生徒、まるで和菓子職人のようにつやつやなダンゴに仕上げる生徒など、人それぞれ。もくもくとやっていたのが印象的でした。
うまくできたら、みんなでブドウ側の花壇へ移動します。
花壇の前に1列にならび、たねダンゴを手のひらで潰してから、4つのダンゴが均等になるように並べて、土をかぶせて終わり。
最後に講師の先生が水やりをしたら、あとは春を待つだけ。
ちょうど新しい1年生を迎えるころ、花壇が草花でお出迎えしてくれるはず。楽しみですね。