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郁文館中学校

【カンボジア研修】現地の「いま」に触れるSDGs海外研修プログラム

郁文館夢学園が運営する4校(郁文館中学校、郁文館高校、郁文館グローバル高校、ID学園高校)では、毎年SDGs研修と題し、カンボジアとバングラデシュの2か国で希望制による合同海外研修を実施しています。
今回は、春休み期間の6日間、生徒56名が参加したカンボジア研修の様子をお届けします。

▶SDGs海外研修では、現地の小学校や市場を訪問するほか、渡邉理事長が運営する公益財団法人「School Aid Japan(SAJ)」が設立した中学校や孤児院を訪問します。さらには、孤児院に通う子どもたちが過去に暮らしていた家や、孤児院卒業後も努力を続けながら大学へ進学した若者の自宅にも訪れます。
カンボジアをはじめ開発途上国では、戦争や紛争、貧困などを理由に教育の機会を奪われる子どもたちがいます。
郁文館で行っているような人間力向上のための教育機会と環境を、1人でも多くの子どもたちへ提供したいという思いで運営しているSchool Aid Japanは、⼦どもにかかわる教育⽀援プロジェクトを行う法人です。24年間で370校を建設し、1人でも多くの子どもたちに、給食支援や孤児院の運営など、開発途上国の教育環境改善に取り組んでいます。郁文館におけるSDGs教育の原点でもあります。

▶今回、生徒たちが最初に向かったのは、ポル・ポト政権時代の悲劇を伝えるトゥールスレン博物館。ひとつひとつの展示と向き合いながら、戦争の悲惨さと平和の尊さについて深く学ぶ時間となりました。見学を終えた生徒たちからは、「目を背けてはいけないと感じた」「帰国後もさらに学びたい」と、強い関心と意欲が伺えました。

▶その後は、現地の小・中学校や、水上村、SAJが運営する孤児院「夢を追う子どもたちの家」などを訪問。各所で現地の子どもたちと交流を重ねました。
孤児院では、一緒に焼きそばを作ったり、スポーツや伝統舞踊を通じて触れ合う時間も。言葉や文化の壁を超えた交流の場となりました。また、現地スタッフからは、貧困や家庭崩壊の背景にある現実についても話がありました。幼くして両親を失い、妹とともにわずかな収入で生活する子。虐待を逃れ、孤児院にたどり着いた子。明るい笑顔の裏にある厳しい現実を知ることで、生徒たちは支援の在り方について深く考える機会となりました。

▶最終日には、アンコールワットの日の出を鑑賞し、アンコール遺跡群を見学。
歴史的建造物の壮大さに触れると同時に、困難を乗り越えながら前向きに生きる人々の姿に強く心を動かされたようでした。
「支援する側になりたい」「日本にいながらできる支援方法を考えたい」。帰国後の行動を自ら語る生徒の姿も見られ、今回の研修が彼らの視野を広げる貴重な学びとなったことが伺えます。

▶教科書だけでは知り得ない「世界のいま」に触れた6日間。これからの生徒たちが、どのようにこの経験を自身の行動へつなげていくのか、引き続き見守っていきます。

【カンボジア研修】現地の「いま」に触れるSDGs海外研修プログラム

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