郁文館中学校
【東大クラブ】“東大合格1期生”となった石井さんの講演会を実施しました

甲子園を目指して野球部に入るように、「東大へ行きたいから、それに直結するクラブに入りたい」という思いに応えるため、郁文館では「東大クラブ」を設立しました。
東大合格を勝ち取るための「個別最適」な環境を実現した、2023年発足のクラブです。
今回は、“東大クラブから東大現役合格1期生”となった石井さんの講演会の様子をご紹介します!
■2024年卒業生の石井さんは、郁文館中学校から郁文館高校に進学し、通塾などなしで東京大学現役合格を果たしました。
受験、そして合格発表を終えた直後に開かれたこの講演会では、中学受験時の葛藤や、そこから東大合格に向け走り続けた日々について、ありのままの言葉で後輩に話してくれました。

■「中学受験を振り返ると、自分の中では実力を出し切れなかった。だからこそ東大合格を目指した」
中学受験で実力を発揮できなかった心残りと、悔しさを胸に、“東大合格して、自分の選んだ道が正しかったと証明したい”と強く思い続けてきたそうです。
高校では、(少人数制志望別授業を含めると)8時間授業に加えて、小テストや課題で忙しい日々だったと振り返る石井さん。
高校3年生に上がるタイミングで塾に通うことも考えたそうですが、「郁文館の先生方が私のために授業を考えてくれたり、慧修会*のみなさんが数学の授業をしてくれたり、郁文館の東大クラブに頼るという形で、本当に東大受験に駆け抜けました。私はそれが良かったなと思ってます。」と振り返りました。
そして、「私はこれ以上、塾や夏期講習など何個も何個もやっていたらパンクしていたと思うんです。」と本音で話す場面も。
そんな生活の中でも「東大クラブを信じて取り組んだことが、結果的に良かったと思います。」と振り返りました。
*慧修会とは
東大・医学部受験専門予備校。本校と提携を結び、少人数制志望別授業などを担当。

■東大クラブの仲間と先生の存在
東大クラブの仲間と先生の存在にも助けられたと話します。「模試の成績に関わらず“中学受験の時のように、実力を出し切れなかったらどうしよう”と不安になる時期がありました。そんな時、先生方に泣きながら相談に乗ってもらったり、仲間との帰り道でたわいもない会話に救われたりと、東大クラブの仲間と先生に助けられました。あの時間があったから私は受験を乗り越えられました。」と語る姿に、後輩たちは真剣に石井さんを見つめていました。
講演の終盤には、「受験は個人戦だと話す人も、団体戦だと話す人もいます。正直どちらが正しいのか今でもわかりません。ただ間違いなく私は、仲間の存在や、周りの環境のおかげで私は戦い抜けました。」と話し、「先生や友達、そして今いる環境(東大クラブ・郁文館)を信じてください。」と後輩たちに力強く呼びかけました。
■先生から見た石井さんは“人の言葉を素直に受け入れ、真剣に向き合える生徒だった”
石井さんが中学3年生のときの担任の先生は、夢手帳に書かれた「東大合格」というページを写真に撮り、石井さんが東大合格したときに、このページを見せてあげたいと大切に残していたそうです。
また高校3年間の担任の先生は「真面目で素直。その中でも彼女のいいところは、他人の意見を素直に受け入れるところ。批判から入るのではなく、他人の意見は一度受け入れる。そこから考えるというところが素晴らしかった。このいいところが結果にも反映され本当によかった」と石井さんとの3年間を振り返りました。
国語科の先生からは「素直で誠実であること。そして心の安定が何より大切だと思う。思い通りにならないときはあると思うが、そのときに目の前のできることを真剣に取り組むこと。諦めない。破れかぶれにならない。そのひたむきさ、素直さ、心の強さが最後結果に結びついたのだと思う。」との話がありました。
最後に、在校生徒代表から「石井さんを見て、私も苦手科目に向き合おうと思えました。本当におめでとうございます。」と感謝の言葉と、花束が贈られ、温かな拍手に包まれて講演会は締めくくられました。
今回の講演会は、夢に向かってひたむきに努力を積み重ねることの大切さを後輩たちに伝える、かけがえのない時間となり、生徒たちは東大受験に向けたモチベーションをさらに高めました。
ただ学力を向上させるだけでなく、東大クラブでの経験を通じて人間力も成長していく姿が楽しみです。