湘南白百合学園中学校
中学3年生 高大連携・お茶の水女子大学の先生方による探究授業

先日、中学生は探究の特別プログラムを、学年ごとに取り組みを行いました。中学3年生はお茶の水女子大学の先生方をお招きしてのプログラムです。
中学3年生では一年間かけて、探究の授業で「環境問題について」各自で課題を設定し、仮説検証のための実験を行います。生徒たちは現在、それぞれのテーマを決め、夏休みに実施する実験の計画書を書き始めたところです。今回のプログラムでは、仮説検証の考え方について、また自分で実験を組み立てる練習を、お茶の水女子大の先生方のサポートのもと、行っていきました。
お茶の水女子大の先生による初めの講義は「ブラックボックスの中身を当てよう!」。生徒たちはそのテーマにさっそく、興味津々です。ブラックボックス(中の構造が見えなくなっている箱)の中の仕切りの構造を予想し、中の小球の転がる音で予想を検証する、予想と違う結果であれば次の予想につなげる、というサイクルを実践していきました。この取り組みと先生によるお話を通して、「仮説をたてること」「仮説を検証すること」「結果の受け止め方」について楽しく学ぶことができました。
その後、「いくつかあるプラスチック片それぞれの素材を当ててみよう!」「色素の違いから3つの海藻の種類を当てよう!」という実験も実施。ゴールに向けて、自分で実験を組み立てることを通して「検証したいことに必要な実験・操作」を経験しました。
生徒たちは自力で夏休みに探究レポート作成に向けた実験を行います。自分が検証したいことは何なのか、そのために必要な実験行程は何か、その実験に必要な器具や手順はどうなっているのかー実験の組み立て方に戸惑っていた生徒たちは、今回の取り組みを通して、身をもって実験によって仮説を検証するということを学ぶことができました。また、実験によって仮説が間違いであったとわかったとしても、落ち込んだりする必要はなく、次の仮説を導くためのデータになる、という考え方に驚き、前向きな試行錯誤へ一歩進むことができたようです。