瀧野川女子学園中学校
令和4年度創造性教育発表会<前編>
ごきげんよう。
創造性教育では、様々なプロジェクト型学習を通じて新しい物事を創り出し、多くの人と共に事業を立ち上げ、世の中に送り出していけるようにトレーニングをします。また、クラスメイトと様々なことに取り組みながら、チームで共に働くためのコミュニケーション能力も身につけます。そして一年間取り組んだことについて、学年代表者による全校発表会が翌年4月に行われます。
今回は、先日行われた創造性教育全校発表会の、中高一貫コースの発表の様子をご紹介します。発表会には、東京工業大学名誉教授で本学園理事の廣瀬茂男先生と、東京工業大学教授で本学園評議員の齊藤滋規先生にもご参加いただきました。
中高一貫コース1年生「Safety Blue Town」
“安全で環境に配慮した街づくり”をテーマに、自分達で考えた街について発表しました。
住宅、空港、スーパーなど、環境に配慮された街をイメージし、その思いをジオラマにして発表しました。
今回の制作を通して、「みんなで話し合いながら次第に街が出来上がっていくことに感動しました」と感想がありました。
中高一貫コース2年生「ふわちゃんを笑顔にしよう〜子守ロボットりんちゃん〜」
東京工業大学の学生にアドバイスをもらいながら、2年生はロボット制作に挑戦しました。その活動の様子をニュースキャスターと研究所職員に扮して、ニュース形式で発表を行いました。
「人を喜ばせるロボットとは?」をテーマに、ロボットの外見や機能を考えてロボットを制作。ブレストした結果、見た目、音、動く、という点からアイディアを広げ、ストーリー性を重視してロボットの動きや姿を形作っていきました。
完成したロボットはとても愛らしく、生徒たちにとってやりがいにも繋がる制作となりました。
中高一貫コース3年生「中学課程修了研究」
「夜驚症と夢遊病」
自身が夢遊病を経験したことをきっかけに、今回の研究テーマにしました。
似た症状である夜驚症との違いや、子供と大人での症状や原因の違いについて発表がありました。
また、子供の夢遊病は脳の機能の未発達が原因であることが多く、病院に行かなくても済むパターンもありますが、大人はストレスが原因で、何かの病気に繋がっている可能性があるなど、聞いている人にとっても興味深い内容でした。
発表を聞いた生徒からも「とても興味深いプレゼンでした」と感想もありました。
「買いたい心情の解体新書」
「万人受けする広告はないのか?」という疑問から、アンケートで検証した結果をまとめて発表しました。アンケートは生徒や先生以外に、事務局や守衛職員にも依頼し、より多くのデータを元に研究しました。
アンケートでは4種類のポスターの中から買いたいと思うものを選んでもらい、「買う時のポイント」「買い物の仕方」「年齢や性別」を軸に分析した結果、年齢と性別によって同じ傾向が現れることがわかりました。
この研究結果から、「やはり万人受けする広告はない」と分かったと同時に、広告によってターゲットを絞って打ち出すことが効果的であることがわかりました。
講評で参加された東京工業大学の先生からも、「とてもよくまとまっている」とお褒めの言葉がありました。
後半では、高校1年生による「商品企画コンペティション」と、高校2年生による「事業化実習」の発表の様子についてご紹介します!