学校からのお知らせ

湘南白百合学園中学校

夏休みの実験

夏休みが始まり、7月中の理科実験室は毎日稼働していました。
中学3年生の探究の夏休みの課題は、1学期中に生徒たち一人ひとりが立てた実験計画を実行すること。「環境」というテーマに沿って、植物の生長の観察、家庭ごみの増減の調査、海水に含まれる物質の調査、植物の燃焼と二酸化炭素の関係…など各自が立てた問いへの仮説を検証するために、実験に取り組み始めました。希望制で学校の実験室も開放しています。生徒たちは、疑問を解決することの大変さ、やってみないと始まらないということ、やってみたら分かることが必ずあるということ、自分で考えることの大切さを再確認しているようです。
始めは自信たっぷりで実験計画通りに準備をし、意気揚々と取り組もうとする生徒たちですが、少なくない数の生徒がすぐに立ち止まります。「(採取した水に)予想していた生物が見当たらない…」「思ったように燃焼しない…」「予想以上に観察対象が小さかった…」様々な『予想外』にぶつかるのです。ここで教員はあえて口を出しません。困った顔で助けを求める生徒たちは、どうにかするべく、解決策を自分で考え始めます。もっとこうしてみようかと、文字通り、試行錯誤を始めるのです。最終的には、計画とは全く違った実験を行うことになる生徒もいます。でも、それは自分で考えて実験をしてみたからこそ得られた結果です。
実験計画の段階ではできると思っていたことが、実際にやってみると全くできなかったり、工夫が必要だったりする。中学3年生の生徒たちが、探究学習に取り組むこの夏を通して、挑戦することの大変さと大切さを学び、また一つ大きく成長してくれそうです。

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