三輪田学園中学校
中3「仕事や生き方についてのインタビュー」学年発表会
三輪田学園では、中学3年生から、少しずつ進路指導が始まります。「進路」というと受験や就職と考えがちですが、「将来にわたった生き方を考えること」、「『なりたい私』を考えること」こそが、本当の進路探究です。
しかし、中学3年生の時点で、「私はこう生きていきたい!」と決まっている人はわずかです。そこで、『なりたい私』探しの第一歩として、今夏、両親や親せきなど身近な大人から学ぶため、「仕事や生き方についてのインタビュー」を行いました。仕事を選んだきっかけ、やりがいや困難なこと、必要な資格や条件はあるのか。人生において大切にしていること、自分の人生に影響を与えた人や本・出来事、今の若い人たちにどんな生き方をしてもらいたいかのメッセージなど、各々がインタビューを行い、その内容をまとめました。
新学期が始まり、各クラスでの発表会を経て、選ばれた代表者たちが、講堂のステージに上がり、今度は学年全員の前で発表を行いました。企業の営業、警察官、救急隊員、医療ソーシャルワーカー、歯科医、ネイリスト、TVディレクターなど・・・非常に職種のバラエティーに富んだ発表会となりました。
インタビューを通して、「両親や親せきがどんな仕事をしているのか、職種としては知っていたけれど、具体的なところまでは知らなかった」という感想を持った生徒たちが多くいました。例えば一口に公務員や営業といっても、具体的に必要な資格や仕事内容は様々です。今回のインタビューと発表会を通して、私たちの周りには実に多くの職業があり、これから社会に出ていく生徒たちには多くの可能性があること、その可能性を狭めないためには、いまやるべきことに一生懸命に取り組むこと、たとえあまり興味がないな、苦手だな、と思うことがあってもまずは見聞きしてみることが大切だと、気付いたようです。
今後中3では卒業生を迎えて職業インタビューを行うなど、進路関係のイベントが複数あります。様々なことにアンテナを張って、少しずつ『なりたい私』を見つけていってもらいたいと思います。