瀧野川女子学園中学校
創造性教育発表会(一貫1〜3年生)を行いました【3年生の部】
ごきげんよう。
1/28(土)は中高一貫1〜3年生による創造性教育発表会を行いました。
創造性と起業家精神を育む「創造性教育」は、2016年から必修科目として全学年で取り組んでいる本校独自設置科目で、“キャリア教育優良学校”として文部科学大臣の表彰を受けた取り組みです。今回は3年生の部についてご紹介します。
◯中高一貫3年生◯
【中学課程修了研究発表】
中高一貫3年生は、自分が本当に面白い、すごいと思うことを先生と一緒に1年間研究し、7分間のプレゼンテーションに込めて発表します。
今回発表があった6名のうち、ここでは2つご紹介いたします。
🎤正しいとは🎤
Sさんは、自分が正しいと思うことを相手に理解してもらえなかったことや、日常生活で何が正しいのか迷うことがあったことをきっかけに、“正しさ”について調べ、発表しました。
プレゼンは、「短いスカートで出かけようとする娘と、スカートを着替えるように注意する母親、どちらが正しいと思いますか?」という質問を客席に投げかけ、今回のテーマに興味を持ってもらうところから始まりました。
Sさんが調べた結果、正しさには「自分の考える正しさ」「相手を思いやる正しさ」「基準を定められた正しさ」の3つの正しさがあります。
基本的には私たちはこの「3つの正しさ」を調和して生きていかなければならないですが、「3つの正しさ」+「相手との関係性」により、コミュニケーション上で“正しく”なる場合があります。
これは相手の性格や嫌がるポイントなどを熟知し、親交を深めた上で成立します。
相手と調和しながら生きていくことは難しく考えがちですが、無理矢理調和せず、自分の考える正しさをしっかりと相手に伝え認め合うことが大切だ、というのが今回Sさんが研究を通して導いた考えです。
🎤The生きる活力!〜推し活をする人々の心理的メリット〜🎤
Tさんは大好きだったAKB48のメンバーが引退したこととコロナ禍のダブルパンチにより意気消沈していたところ、ハロー!プロジェクトとディズニーと出会い再び元気を取り戻しました。このことをきっかけに、推し活の歴史、メリットや経済効果などについて調べました。
「推し」の歴史は、古くは1980年代の親衛隊に始まり、2000年代にモーニング娘やAKB48の登場により「推し」という言葉が使われるようになりました。
Tさんの取ったアンケートによると、推しがいる人は83%で、推し活をする人の傾向として、日常に不満がある、真面目で責任感が強い、生活環境に変化がない、などが見られました。
推しがいる人は、「毎日幸せな気持ちになる」「嫌なことがあっても推しを見たら忘れられる」という気持ちになります。一方、推しがいない人は、推しがいる人に対して「素敵なことだと思う、楽しそう」や「夢中になれることがあっていいと思う」など、比較的肯定的な感情を持っています。
また、現在はSNSなどを通してより推し活を楽しめる時代になりました。
また、推し活の市場は国内で3億円、海外で2兆円とも言われ、推し活をする人は一般より3倍も趣味にお金をかけるというデータもあることから、大きな経済効果も生んでいるといえます。
推し活により「幸せになれる」、「頑張ろうという活力を得られる」、「生きていてよかったという気持ちになる」ことから、「推し」=生きる活力 が出るというのが今回Tさんが研究を通して導いた考えです。
それぞれの発表の後には質疑応答が行われ、とても実のある発表となりました。
いかがでしたか?
中高1一貫3年生は自分の興味を持ったテーマについてアンケートやWEB、本など様々な方法で調査を行い、調査結果を資料にまとめ、プレゼンの練習をするなど、この1年間たくさん準備してきた成果を存分に発揮しました。
紹介したSさんの発表は動画で公開していますので、是非ご覧ください!