学校からのお知らせ

日本女子大学附属中学校

教員リレーエッセイ【8月】何度も青春を

今年は十月祭行事委員会の担当をしています。十月祭行事委員会は行事委員全員で話し合う全体の会の後、4つの小委員会に分かれて活動します。様々なアイデアを形にする「本部企画」、パンフレット作りや広報活動をする「PR」、校内を華やかに彩る「装飾」、前夜祭と後夜祭を担う「生徒内企画」の4つです。私は今年、「生徒内企画」を担当していて、これで教員として4つの担当をすべてコンプリート!と密かに思っています。
 
 本番前なので、詳しくはネタバレになってしまうので紹介できませんが、今年の後夜祭の企画でクラス対抗クイズというものがあります。クラブや委員会ごとに発表する形態の本校の文化祭の中で、クラスの繋がりをより感じられるようにとの思いから生徒が企画しました。
 
 学校や十月祭にまつわるクイズのネタ探しに、担当の生徒と一緒に過去の十月祭パンフレットを眺めました。古いものは1963年からあり、時代を感じさせる表紙のものもあります。その中で、私にとって思い出深いのはPRを担当した第50回「拓く今」のパンフレットと歴代のパンフレット表紙とその年のテーマをまとめた模造紙(※2022年6月の教員リレーエッセイ参照)、そして全体責任者として十月祭のあらゆることに気を回した第53回「Diamond-宝を築け-」。パンフレットの表紙を見ると、当時の思い出が蘇ります。生徒と意見を戦わせたことも、企画が会議で通って生徒と一緒に喜んだことも、本番の緊張感とやり切った達成感も。生徒と泣いたり笑ったり、どの生徒にとっても今しかない中学校生活で委員会活動に打ち込んだ青春の1ページを、一緒に駆け抜けた時間は、私にとってもかけがえのない時間です。
 
 記憶に新しいもう一つの思い出は、2年前に担当した第59回の「Sky Lanthan」。コロナ禍2年目で制約も多い中、手探りで当時できる最大限の企画を考え、またコロナ前までの例年の十月祭期間のスケジュールもひっくり返して1から組み立て練り直しました。大変なときを一緒に考え乗り越えてきた当時の生徒達との思い出は、何年経っても忘れることはないでしょう。教員の醍醐味は、こうして生徒との青春の1ページを、毎年経験できることだと思っています。
 
 さて、すっかり思い出にふけってしまいました。今年の十月祭は、コロナ前のようにお客様も沢山お迎えでき、そしてコロナ禍で例年を見直しバージョンアップした、更に進化したものになる予定です。保護者の皆様や受験生の皆様のみならず、卒業生の皆様にもぜひ足を運んでいただき、青春の1ページを思い出して貰えたら嬉しいです。在校生と一緒に、私たち教員も沢山のお客様お迎えすることを楽しみにしています。

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