日本女子大学附属中学校
教員リレーエッセイ【12月】共に学ぶ
高校でクラブに所属して始めたバドミントン。大学でも、勤めはじめてからも社会人クラブ等で続けていました。10年ほど前からは、そうした週末に息子たちと出かけるようになり、さらに、この数年は感染症対策による制限のために、ほとんど活動に参加しなくなってしまいました。
最近は、そんな状況に抗うように、なかなか長続きしないのですが、一人でのランニングや、クラブ活動で生徒たちとともにトレーニングを行うことで、学生時代からの体力貯金(?)を減らさぬように努めているつもりです。そんな私でも、クラブの生徒たちは一緒に打てる機会を喜んでくれており、それは私自身の励みにもなります。生徒に打ち負けてしまう日が来ないように、もう少し体力維持に努めなければと思います。
一方で、授業で物理分野を教えていると、算数・数学の内容になることも多いです。あるとき生徒から、「どんな定理が好きですか?」と聞かれました。元々、宇宙に興味を持ったことがきっかけで、物理学科に進み、あれほど計算してきたのに、今、思い浮かぶ定理・公式は・・・。という状況になり、こちらも改めて貯金を積み上げる努力をしなければと強く思いました。こんな私でも、「物理を教えている時の目の輝きが違う。」なんて言われたのですが、私からすれば、その生徒の方がよほど輝いて見えるものです。オリジナルキャラまで考案して、科学を楽しんでくれています。
このように生活のあらゆる場面で、生徒に支えられ励まされ、そして刺激を受けながら、共に楽しく学んでいくのはとても嬉しいことです。