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晃華学園中学校

先生のお話し(2024年4月13日宗教朝礼)

今年は3月31日がイースターでした。このイースターという言葉からは、私が子供の時にはイースター島のモアイぐらいしか想像できませんでしたが、最近ではディズニーランドでも用いられるようになって、かなり浸透したかもしれません。しかしながら「復活」と言われると、墓場からゾンビが出てくるようなイメージで、ゾッとする人もいるでしょう。実際、この復活というものが、キリスト教を信じることができない理由の、最も大きなものになっている人も多いのではないでしょうか。

イエスが十字架上で処刑された後、弟子たちは自分たちも殺されることを恐れ、隠れていました。この弟子たちが、「ある時」から急に、イエスの教えを広めるために、死を恐れずに宣教活動を始めたのです。つまり、「ある時」を境に、180度、真逆の行動をとり始めたのです。この「ある時」に起こったのが、イエスの復活という出来事なのです。復活が何なのかわからなくても、頭では理解できなくても、何か、弟子たちの間に、とてつもないことが起こったことは理解できると思います。

4月19日には四谷の聖イグナチオ教会でイースター行事が行われます。この教会はとても大きくて美しいのですが、実はイースターにはぴったりな教会です。正面には、痕跡だけが残る十字架の前に、十字架から解放されて両手を広げた「復活のイエス像」があり、周りには12人の弟子、十二使徒の名前が付けられた12本の柱で囲まれています。つまり、十二使徒の前に復活されたイエス様が姿を現された場面を再現しているのです。また聖堂の形は卵型で、イースターエッグにちなんでいます。

復活が無ければ、弟子たちも逃げ隠れたままとなって宣教は行われず、キリスト教は現在も存在していないはずです。美しい聖イグナチオ教会で、キリスト教が始まる場面を想像してみてはいかがでしょうか?

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