学校からのお知らせ

佼成学園女子中学高等学校

第21回東アジア歴史体験キャンプ2024 in 京都に参加しました!

8月4日(日)から8日(木)まで京都で行われた第21回東アジア歴史体験キャンプに高2高3の有志の生徒が参加しました。

このキャンプは、毎年主に日本・中国・韓国の中高生が3国のいずれかの都市に集まり、文化交流や歴史に関するフィールドワークなどを行う企画です。

今年はコロナ禍のなか行われた2021年度韓国主催オンラインキャンプ以来の開催で、対面実施は2019年度東京キャンプ以来という久しぶりの機会になりました。

初日は開会式を含めた各国生徒の交流会が行われ、本格的なキャンプ行程は2日目から始まりました。

まず訪れた立命館大学国際平和ミュージアムでは、「戦争と平和」について考えるきっかけとして日本近現代史に関する展示を見学しました。

次に、日中韓各国の教員が「人の移動と交流」をテーマに授業を行い、その趣向が凝らされた内容に生徒は大いに刺激を受けたようでした。

その後、行われたグループ討論では、日中韓の歴史教科書や歴史教育の違いに関する議論が行われるなど、大変興味深いものでした。

3日目は宇治のフィールドワークで、午前中は戦前の日本に留学していた朝鮮の詩人 尹東柱(ユン・ドンジュ)に関する記念碑や平等院鳳凰堂に訪れました。

平等院鳳凰堂の近くにある料亭で美味しい天丼を食べてから周辺を散策したあと、午後は在日コリアンの方が多く暮らすウトロ地区と、そこに建てられたウトロ平和祈念館に訪れました。日本の生徒はもとより韓国の生徒も在日コリアンの歴史についてはほぼ知らない様子で、みな多くのことを学んでいました。

その日の夜は、本校がオンライン共同授業を行う韓国・忠北芸術高校の生徒と交流会を行いました。サプライズでたくさん用意してくれたプレゼントの数々に生徒たちはとても感激し、大盛り上がり。プレゼント交換をするなど、とても楽しい時間を過ごしました。

4日目は同志社中学校にて、敗戦直後に行われた旧満州(中国東北部)からの日本人の「引揚げ」や「東アジアにおける平和構築」に関する大学教員の講演を聴きました。後者では、立命館大学の君島東彦先生から「マルチトラック外交」という考え方を教わりました。国際関係をつくる主体は外務省・外交官だけでなく、市民・自治体・大学などの役割が非常に大きく、だからこそ政府に先駆けて交流を深め、共通の安全保障の枠組みを準備すべきだと仰っていました。

その後、それまでの学びをまとめるグループワークを行いました。今回のキャンプでは韓国語通訳兼学生リーダーを務め、自身も前回の韓国オンラインキャンプに高校時代に参加したことがある2022年度進学コースの卒業生(現 韓国・西江大学校2年生)は、言葉が通じないながらも翻訳アプリを活用してコミュニケーションを図り、発表をつくり上げていた中高生たちの姿にとても感心していました。 

そして迎えた最終日。帰国の途に就くバスを見送る生徒たちの目には光るものがありました。「すごく寂しい…。」「こんなに仲良くなるとは思わなかった…。」という生徒の声がこの5日間の充実度を表しているように思いました。

最後に、振り返りアンケートに生徒が回答した感想のなかから、抜粋してご紹介します。 

・前までは他の国の言葉を覚えたい、話せるようになりたいと思うことがありませんでした。なので今回の行事ではあまり韓国語、中国語を話せず思うように会話ができませんでした。そんな自分を振り返り、他の国の言語を覚え、いろんな国の人とコミュニケーションがとれるようになりたいと外国語に対する勉強の意欲が湧きました。このことから私的に今回の行事を通して勉強に対する意欲、姿勢、将来に対する考えが成長したなと思いました。(高2 S.A)

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