明星中学校
一貫中学生:草木染めと落花生の収穫
先日、空中庭園にて一貫中学生を対象に講師の先生方をお招きした「花と緑の探究プログラム」を実施しました。
今回は「草木染め」「落花生の収穫」を行いました。
このプログラムは、農業に触れる機会が少ない生徒たちに、自然と触れ合いながら農業の魅力を体験し、自然と共生することについて理解を深めていくことを目的としています。
アカメガシワの草木染めと、収穫した落花生に舌鼓!
やっと暑さも一段落してきた10月上旬。
みんなで理科室に集まり、草木染めからスタートです
昨年度はマリーゴールドでしたが、今年度はアカメガシワという植物の葉を使います。
草木染めのレクチャーをしてくださる講師の方から
「草木染めは、植物であれば何でも染められるけれど、今日使うアカメガシワは、明星中学の中にも生えているよ」
と教えてもらいました。
ちなみに、アカメガシワはこんな植物です
https://sakata-tsushin.com/yomimono/rensai/standard/eastasiaplants/20220524_008460.html
そのまま染めてもよいのですが、輪ゴムで布を縛って染めると、「絞り」という独特の模様ができるので、それにもぜひ挑戦してみてくださいと、講師の方から。
過去に草木染めをやったことのある生徒は、「僕やりますー」と元気な声。
ひとりずつ、バンダサイズの布が渡され、そのまま染めたい人はそのまま、絞りに挑戦したい人は輪ゴムでぐるぐる縛ります。できあがったらいったん水に濡らし、アカメガシワの葉を煮立てた寸胴の中に、どんどん投入します。
アカメガシワの葉の煮た鍋から美味しそうな匂いが漂っていたのが意外でした。
草木染めは、まず寸胴の中で20~30分煮る必要があるということで、この時間を使い、みんなで神社側の花壇にある落花生を収穫します。
落花生は、ふだんみんなが食べているピーナッツのこと。
意外なことに豆の部分は、地下にあります。
講師のかたから掘り方を教えてもらい、みんな順番に花壇に入って1株ずつ掘り上げていきます。
とった落花生は、土を落としてブルーシートの上に置いて、豆の部分だけ取ってオレンジ色のてみへ。
全部取り終わったら、ふたたび理科室へ戻ります。
理科室では、圧力鍋を用意し、講師の皆さんが準備してまっています。
手早くあらい、圧力鍋で調理。
その間、アカメガシワにつけた布を、酢酸鉄を溶いたものと、ミョウバンを溶いたもの、それぞれ、自分の好きな媒染液へ投入し、色を定着させます。
ちなみに、酢酸鉄は黒めの雰囲気に、ミョウバンは淡い感じになります。
酢酸鉄は酸っぱい匂いがするため、ふたを開けたとたん、生徒のみんながあまりの臭さに大騒していました。
「あまい!」
「おいしい!」
みんなゆでたての落花生のおいしさに感動。
笑顔でばくばく食べていたのが印象的でした。
生徒だけでなく、先生も舌鼓をうち、大満足です。
「美味しいですねー」
のひと言に、スタッフの皆さんもニッコリ。
みんなが食べ終わったところで、媒染液から布を出します。
絞りに挑戦した人は、輪ゴムをほどいてがらを確認。
講師の方たちがびっくりするくらい、いいできばえの人もいて、絞りのおもしろさをみんなで確認しました。
世界に1つしかない自分だけの草木染めの布と、おいしいゆで落花生、大満足の1日でした。