瀧野川女子学園中学校
創造性教育(事業化実習)学年発表会を行いました!【高校2年・一貫5年】
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ごきげんよう。
高校2年生・一貫5年生は、4月から事業化実習に取り組んできました。
10~14人のクラスメイトと模擬会社を立ち上げ、デザイン思考を用いて「今までにはないけれども欲しい!」と思うオリジナル商品を開発しました。
そして、それぞれが与えられた部署の仕事に責任を持ち、チームで力を合わせて商品の製作や広報活動などに努めてきました。あかつき祭やハワイ大学チャリティーバザーで販売を行いましたが、実際に販売するまでは自分たちのオリジナル商品が本当にお客様に受け入れられ、購入していただけるのか不安でいっぱいでした。しかし、たくさんの方に手に取っていただき、お褒めの言葉をいただいたり、チャリティーバザーで史上最高額$2132.92ドル(約32万円)を売り上げ、女性エンジニアを育てる団体、ECUH(the Engineers' Council at the University of Hawaiʻi)に寄付できたことで、自分たちの商品に誇りと自信を持つことができました。今回の創造性教育学年発表会では、各会社ごとに苦悩やこだわり、工夫、成果などをプレゼンテーションしました。
《D.L.Y.B.》「ささやかな幸せを届けるカード&キーケース」
PPバンドを使用したカード&キーケース。このケースの特徴の一つが雫型であることです。側面を雫型にすることで自立するので、鞄の底に埋もれてしまうことがありません。また、この会社は、会社名にこだわりを持っています。CMでは会社名と同じ音の "drive"をテーマに、車を起用したものを作成しました。
《和花》「ストレス発散に捧げるコースター」
ペットボトルにつく水滴に対するストレスに着目し、新しい形のコースターを開発しました。花の形をしたコースターに付いている紐をきゅっと縛ると、花びらが閉じるようにコースターがペットボトルに接着します。あかつき祭では販売部門賞を受賞するほど画期的な商品でしたが、ハワイ大学では苦戦し、奮闘した様子を伝えてくれました。
《Flash Garden》「花をモチーフにしたシュシュ」
サテン生地を用いて、柔らかで温かみのあるシュシュを作りました。この商品の特徴は、花束のようなラッピングをすることです。3つ購入すると、薔薇の花束のようなすてきなラッピングで持ち運ぶのもワクワクしてきます。ただ、チャリティーバザーでは大苦戦!ハワイの人はあまり髪を結んでいないことに気がつき、発想を転換し、シュシュをブレスレットのように使えることをアピールすることで、売り上げをあげることができました。
《P-make》「ペトファー(ペットボトルフォルダー)」
ペットボトルを簡単に持ち運ぶことができる「ペトファー」を開発しました。試作段階で課題を見つけ出し、材料や形の見直しなど、改良を重ねることで今の形に辿り着きました。チャリティーバザーでは、実際に使い方を見せることで、その使いやすさを理解していただき、売り上げ目標以上の120個を販売することができました。
《Re born》「チャーム付きシュシュ・ヘアゴム」
会社にRe bornと名付けるようになった「身近なものをエコに」というコンセプトの元、環境に優しく、可愛らしい商品を作ろうと開発されたの、ペットボトルキャップを再利用したチャームです。一見するとペットボトルキャップからできているとは思えないほど可愛らしい商品です。難しく感じる環境問題ですが、自分たちにできることがあると気づかせてくれる商品です。チャリティーバザーでは、その開発力が認められ、東京工業大学名誉教授・HERO(極限環境ロボット研究所)所長であり、本学園理事の廣瀬茂男先生よりHERO AWARD Innovation Fieldがおくられました。
《愛々》「つまみ細工をモチーフにしたかんざし・イヤーカフ」
紆余曲折がありながらも「和」をテーマにつまみ細工を用いたアクセサリーを開発しました。この会社が一番苦戦したのは製造段階です。簡単そうに作っているように見えるつまみ細工ですが、少しのズレによって綺麗な花の形にならないのです。この会社の一番と特徴はCMです。CMに英語の字幕をつけることで、ハワイの方にも商品の魅力が伝わるように工夫しました。
《COPPY》「丸型リバーシブル巾着」
和柄とシンプルな柄を両面に使って作った、バレーボールが入る大きさの巾着を開発しました。巾着というと、四角がイメージされますが、丸型にすることでオリジナルティー溢れる商品になりました。あかつき祭でもすぐに完売し、入荷待ちの列ができるほど。その大人気はハワイ大学でも同様で、2時間で完売し、その商品を持って歩く大学生の姿を見ることができました。その商品力と接客力が認められ、廣瀬茂男先生よりHERO AWARDがおくられました。
《明美》「リール付きキーケース」
「明るく・美しい日々を過ごしてもらいたい!」というテーマに名付けれらた「明美(あけび)」。その商品が毎日使うキーケースに彩りと鮮やかさを足した、着物型のキーケースです。着物の形を再現しただけでなく、浴衣の生地を使ったり、水引でチャームを作ったりと、細部までこだわって作成された商品は、会社名にふさわしい、明るさと美しさのあるものでした。
《Charmine》「靴につけるチャーム」
学校で使用するシューズは、皆が同じものを持っているので、取り違えが起こることがあります。そこで、一目で自分のシューズと分かるようにと開発されたのが、靴につけるチャームです。レジンを使い、誕生石のようなデザインや、グラデーションの上にドライフラワーを用いたキラキラしたデザインなど、たくさんの種類のデザインがあり、選ぶだけで楽しくなります。
プレゼンテーションで伝えたいことがたくさんあり、どのようにしたら聞き手に自身の会社の素晴らしさが伝わるかを考え、試行錯誤してきました。本番では、そんな迷いも吹っ切れたように、堂々とした姿を見ることができました。4月には、創造性教育代表者発表があります。どの会社が代表になり、後輩にその姿を見せていくのかが楽しみです。