東洋大学京北中学校
中学3年生 国際講演会を行いました

最後の定期考査が終わり高校進学への期待を膨らませる中、中学3年生は国際講演会を実施しました。
今回は、オランダ大使館よりSebastiaan den Bakさんにご来校いただき、「オランダの概要紹介」「大阪・関西万博におけるオランダパビリオンのテーマ」「オランダへの留学」などについて、スライドを用いながらお話をしていただきました。Bakさんは日本語を学び始めて6カ月ことでしたが、ご挨拶やテーマの導入については日本語でお話しになりました。続くテーマごとの解説については英語で進められ、生徒たちにとっては英語解説に触れる貴重な機会にもなりました。

生徒からは「オランダの生活や文化について」「オランダと日本の教育制度の違い」、「オランダへの留学について」、「水から生成するクリーンエネルギーについて」、「環境問題や再生可能エネルギー」などの質問がありました。
Bakさんは、生徒たちの質問に対して、オランダの人々は家族やワークライフバランスを重視していること、小学校は4歳から12歳までと日本より1年長いこと、中等教育は 3つの異なるコースがあり12歳の時点で進路が分かれること、大学の修士課程には英語で受けられる学位プログラムが多数あること、水管理技術が発達していることを活用してグリーン水素技術やバイオマス発電等の開発していること、風力発電や水素エネルギーシステムの開発を進めていることなど、多岐にわたり説明してくださいました。またこの他にも、生徒たちから専門に関わるような質問も出ましたが、ひとつひとつに丁寧に解説をしてくださいました。
生徒たちは真剣なまなざしでBakさんの話を聞き、多くのことを学び取ろうとする姿勢が見られました。
本校では、今年度より高校生を対象とした「オランダプログラム」が始まり、オランダ最古の大学であるライデン大学を訪問し大学生と「2050年問題」についてディスカッションを行い、ベルギーにある日本政府EU代表部などを訪問して現地外交官の方々から世界情勢や外交官の職務内容・キャリアパスについてお話を伺うなど、文化や生活面だけでなく社会問題などを考える機会がありました。
今回の講演会を通して、国際的な視点から国や社会のあり方について、自己の進路も含めつつ考えるきっかけになることを期待しています。