湘南白百合学園中学校
相手の目線に立って気づく――白杖・車いす体験プログラム
中学1年生の秋の特別プログラムとして、視覚障がいや身体障がいへの理解を深める「白杖体験・車いす体験」を実施しました。
白杖体験では、アイマスクをつけてペアの生徒のサポートを受けながら校内を歩きました。普段は何気なく使っている階段や廊下も、目が見えない状態になると小さな段差や足元の感覚が大きな不安や戸惑いにつながります。手洗い場での動作やお手洗いの鍵の開閉ひとつをとっても、普段通りにはいかない難しさを実感していました。
また、サポート役に回った生徒にとっても大きな学びがありました。「あっち」「そこ」といった曖昧な指示ではうまく伝わらないもどかしさを感じたり、足元にある小さな障害物を見落としそうになったりと、介助の難しさを実感。「あと3段で階段が終わるよ」「右側に手すりがあるよ」といった、具体的で安心できる声かけの大切さに気づくことができました。
車いす体験でも同様に、乗り降りする際のストッパーの確認や段差の越え方、普段通りの歩行スピードが乗っている側には想像以上の怖さになることなど、乗る側・押す側の双方を体験したからこそ分かる細やかな配慮の必要性を学びました。
相手の立場に立ち、どんな不安を感じているのかに寄り添って行動することは、人との関わりの原点でもあります。本校ではこうした体験的な学びを通して、他者を思いやり、自然と手を差し伸べられる温かい心と実践力を育んでいます。
