学校からのお知らせ

東洋大学京北中学校

受験生への校長メッセージ

2022年度入試 第2号

今日は、先ず千円札を見てください。

そうです。野口英世さんです。あなたは、野口英世さんについて、どのようなことを知っていますか?
「アメリカへ渡った、福島県出身の有名な細菌学者。」、「幼い頃、囲炉裏に手を突っ込んで大火傷をし、左手が不自由である。」
皆さん、よくご存知ですね。

野口英世さんの生家は村一番の貧乏で、火傷をした時もお母さんは、神様にお祈りするしかありませんでした。小学校の頃は、いじめにも遭っていましたが手術によって手が動くようになったことから、医師を目指します。
独学で24歳の時にアメリカへ留学した彼は、他の研究員から「日本人というのは、いつ寝るんだ?」「ノグチの努力には敵わない。」と言われるほどに、寝る時間や食べる時間を惜しんで研究に打ち込んだそうです。

ドクター・ノグチの名前が世界中に広まった38歳の時に、字を書くことさえ知らなかった母親から、「はやくきてくたされ はやくきてくたされ いしよのたのみてありまする」(「早く帰って来てください。早く帰って来てください。一生のお願いです。」)との手紙が届き、彼は一時帰国をしました。

一時帰国後に行った講演会の終了後に、知人から「君は、凄い天才だったんだね」と言われた時に、彼がその知人に返した言葉を紹介します。

「天才なんてあるもんか。誰よりも3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ。」

ひょっとすると、ドラゴン桜の桜木建二弁護士が言う、「勉強ってのはな、この国で許された唯一の平等なんだ。」を最初に体現したのは、野口英世さんなのかもしれません。

皆さんも、チャレンジするものやチャレンジ自体を、また学ぶことを、心底愉しめる能力が最大の才能になるまで、勉強してみてください。

受験生への校長メッセージ

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