私学探検隊

知と心を育む伸びやかな進学校

自分には何ができるのか?他者に心を寄せる東北ボランティア活動

ハンドベルコンサート

ハンドベルコンサート後の様子

桜美林中学校高等学校のハンドベル部と高校サッカー部が宮城県石巻市で被災地支援活動を行いました。
サッカー部は、地域のクラブチームや高校との交流試合、網地島での農作業、仮設住宅への家庭訪問と花の配布を行いました。ハンドベル部は石巻周辺の集会所でハンドベルの演奏を行いました。
参加した生徒たちの感想をお届けします。
サッカー部前田洋貴くん(高3)「試合後にクラブチームの方が『こうしてサッカーができたことに感謝しています。グラウンドもなく、再びプレーできる日が来るのだろうか、と夢を持てない時もありました。こういう交流ができてよかった』と言われたことが忘れられません」
同部マネージャー江原茉美さん(高2)「行く前には、被災された方々を傷つけたり、迷惑をかけたりするのではないかと不安でしたが、『帰ってからもここの様子を伝え続けてね』と言われ、私たちにもできることはたくさんあるのだと実感しました。これからも力になりたいと強く思いました」
ハンドベル部早瀬佳歩さん(中3)「演奏後、小学生にハンドベルを触ってみたいと声をかけられました。その子が中学生になった時にはハンドベルを楽しくできる環境になっていてほしい、と心から思いました」
同部雨宮綾花さん(中3)「被災地を訪れたとき、まだ復興への道のりが長いことを知り、ただただ涙が流れました。震災は被害にあわれた方々だけの記憶にとどめておくものではいけないと思いました。友達や両親、先生など身近な人に伝え、これから後の世代にも伝えていかなくてはいけないことだと思いました」

サッカー部

仮設住宅を訪問したサッカー部の皆さん

最後にこの経験を自分の夢や目標にどう活かしていくのかを尋ねました。
演奏を喜んでくれた被災地の方々と出会い、音楽の教師になりたいという目標を再確認した雨宮さん。人と関わり、助けられる医療系分野を目指したいという前田くん。救急救命士か保育士になりたいという江原さん。環境問題に取り組みたいという福田さん。地震対策を考え、緊急時にも対応できる人になりたいという山田さん。薬の研究をし、人の役に立ちたいという田村さん。
毎年進学実績を伸ばしている桜美林ですが、育んでいるのは知識面だけではありません。相手の立場を考え、ともに寄り添う気持ちを大切にする環境が同校にはあります。人としての教養を身につけ将来の目標を形にする力が育まれている結果が、進学実績につながっているのです。10月には生徒会による学校紹介が行われます。桜美林の生徒たちが語る魅力をぜひ聞いてください。

ハンドベル部

ハンドベル部 左上から雨宮さん 田村さん 前田さん 左下から早瀬さん 福田さん

サッカー部

左からサッカー部 前田くん マネージャー江原さん

桜美林中学校
[学校HP]http://www.obirin.ed.jp/
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
☎ 042-797-2668
最寄駅/JR横浜線「淵野辺駅」からスクールバス5分。徒歩20分。スクールバス総台数15台(5~10分間隔で随時運行)。「多摩センター駅」からもスクールバス有。入学後6年間スクールバス無料。