私学探検隊

グローバル化した社会で本当に求められる人材を育てる

麗澤の教育を新たな形に「叡智(えいち)コース」がスタート

四季を感じる自然豊かな環境が自慢の校内には、レストランや宿泊施設、学生寮(高校)もある。

グローバル化が進む現代社会で必要とされる人材とは何か? 麗澤教育の基盤となっている「知徳一体」の理念にその答えがあります。「知徳一体」とは、知識と道徳は一つに調和すべきものであり、知識と道徳が両立し、機能してこそはじめて社会の役に立つものになるという意味です。
そして、さらに変化する社会で真のグローバルリーダーに必要なものとして、平成27年度より更に高品質の知識や教養を身に着ける「叡智(えいち)コース」を新設します。「叡智(えいち)」は知識と知性を支える優れた知恵、物事の真実や真理をとらえることができる能力のことです。社会に出れば自分のことだけを考えているわけにはいきません。他人のため、社会のために自分を生かすことが必要となります。そのときに本当に役に立つ知恵を、学生時代に身に着けることは大切なことなのです。また、マニュアルにはないことにぶつかったとき、その場に合わせて学んだことを応用・適用させる力も必要になります。こうした優れた叡智(えいち)を携えた真のリーダー育成が「叡智(えいち)コース」開設の目的です。

開校依頼、蓄積してきた実績をグレードアップ

コースは新設ですが、「叡智(えいち)」はこれまで磨き上げて着実に成果を上げてきた麗澤独自の教育をさらに高度にグレードアップさせたもの。キーワードとなるのが5つの「L」。麗澤が考える真のグローバルリーダーに必要な5つの要素、英語力・論理的思考力・教養・情報活用力・リーダーシップを鍛えることで、豊かな智恵を備えた人材を育成します。つまり、蓄積した研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していくためのコースなのです。
叡智(えいち)コースは東京大学を目標とする「アドバンスト」、難関国公私立大学を目標とする「エッセンシャル」の2つのコースからなり、将来に向け、卒業後も視野に入れた教育を実践します。中学・高校の6年間を3つのステージに分け、それぞれのステージで知識・教養を高めていきます。単に大学に進学することが目的ではなく、自分の将来に必要な力を身に着けるための進学を選択します。

コンセプトは継承と革新 叡智(えいち)を備えた人材育成

グローバルというと英語力向上にばかり注目しがちですが、麗澤では日本の文化や伝統、歴史などを理解することから始まると考えています。日本人として日本を理解すること、その基盤がしっかりしてこそ、異文化を理解し交流を持つことができ、グローバルな社会で活躍できるからです。そして、英語を読む・聞く・書く・話す力を身に着け、国際的日本人として、世界に羽ばたける人材に育てることが麗澤の使命でもあるのです。麗澤中学校開校から12年が経ったいま、麗澤は新たなスタートを切ろうとしています。

▶アドバンスト叡智コース

グローバル社会で求められる力とは、論理的な思考力に裏打ちされたコミュニケーション能力であり、また、体験・体感を踏まえ考え抜くことによって得られた知的なタフさです。アドバンスト叡智コースでは、高度な教科学習を基盤として、5つの「L」をさらに強化する「Lアワー」を設け、より洗練された学びを経験していきます。6年後、東京大学に合格する力を取得することを目標として、学力を伸ばしていきます。学力とは柔軟な考え方や応用力など社会で必要な力も含み、国際社会のリーダーになりうる力量を身に着けていきます。

▶エッセンシャル叡智コース

グローバル社会で求められる本質的な力を養うため、ファースト・セカンドステージで、難関大学合格に必要な基礎学力を習得。加えて、独自の「実践的英語教育」「言語技術教育」も徹底的に強化し、キャリア教育を通じて自己理解と進路発見に努めます。高校2・3年にあたるファイナルステージでは、より進路目標に近づくために、TKクラス(難関国立大学)、SKクラス(難関私立・国公立大学)、ILコース(インターナショナルリーダーシップコース)から選択し、それぞれに特徴を持った学習・指導のもと各自が希望する進路実現を可能にしていきます。

麗澤が考える真のグローバルリーダーに不可欠な5つの要素
5つのLを徹底分析

「叡智コース」の柱ともいえるのが、5つの「L」。これらを鍛えることで次代に先駆ける真のリーダー育成につながると考えています。

1 英語力 Language

5つの「L」の中でももっとも重要視すべき「L」の一つが英語力です。グローバル社会に対応するうえで、英語によるコミュニケーション能力は絶対条件。麗澤では特にアカデミックな発信力を強く意識し、話す・聞く・読む・書くの4技能すべてを徹底的に鍛えます。英語は身に着けて、使いこなせてはじめて世界との交流手段になりえます。学校の成績や受験のためだけの英語ではなく、使える英語を習得してこそ。また、英語を理解することで国際的な物の見方や考え方、異文化への理解も深まります。中学入学時から英語学習を重視することで、麗澤の中学3年生はGTECのライティングの部門において、全国の高校3年生の平均点を超えるスコアを残しています。

2 論理的思考力 Logical thinking

もう一つ、5つの「L」で大切なのが論理的思考力。世界の人々と対等に意見を交換するためには、論理的思考が不可欠です。では、論理的思考とは何か? 文字通り、物事を論理的に考える力です。わかりやすく順序立てて話をする力であり、理解する力でもあります。これは国際社会では必要な力であり、社会に出てどのような場面に立っても役立つスキルでもあります。麗澤では中学1年生から高校1年生までの4年間、「言語技術」という教科が正規の授業として組まれています。言語に焦点を当てて論理的思考力と表現力を体系的に学び取得する画期的な教育は、高度な英語力習得の強力な基盤になります。一生涯の財産ともいえる高い能力を身に着けます。

3 教養 Liberal arts

相手が伝えたいことを真に理解するためにも、自身が表現する内容をより一層充実させるためにも豊かな教養は大切。高校2・3年次の「小論文講座」や「高大連携プログラム」においては、さまざまな分野の講義を聴講する機会も数多く準備されています。

4 情報活用力 Literacy

授業での学習内容や読書などを通じて得られる教養に加え、ITなどから入手できるさまざまな情報を的確に見極めた上で整理・理解し、活用する能力が求められています。この情報活用力を駆使して、世界中の多くの課題を解決できる人材を育てます。

5 リーダーシップ Leadership

クラス・学年の活動や学校行事に主体的に関わり、企画・運営に携わる経験を通じてリーダーの資質を学びます。習得した指導力を発揮するために必要な人間性も、高い道徳観、周囲から信頼される人物を育てる麗澤の創立以来の教育によって培っていきます。

麗澤中学・高等学校
[学校HP]http://www.hs.reitaku-u.ac.jp/
〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
☎ 04-7173-3700
最寄駅/JR常磐線「南柏駅」から東武バス5分「廣池学園」徒歩5分。