社会で必要となる力を身につける中3職場体験
2013年に馬込の地に移転した立正大付立正。教育改革の一つとして、自分の意思で積極的に行動できる人となるために必要な力を養う『R−プログラム』を実施しています。
その中でも特徴的な取り組みの一つは中3「職場体験」。社会の一員として働く体験を通じて、働くイメージを持たせ、さらに社会に出て必要となる力を養うことが狙いです。体験先は約60ヶ所に及び、販売や病院、学校、研究機関など業種も様々。中1では社会人の方からご講演いただく「職業講話」、中2ではさらに理解を深めるための「職場訪問」を経て、実際に働く中3の「職場体験」につなげる一連の取り組みです。
「働くことの楽しさだけでなく厳しさも実感でき、両親への感謝の気持ちが芽生えた生徒がいれば、外国人への英語での接客体験を通じて、英語力の大切さを実感した生徒もいた」と中3担当の朝倉先生。体験後は、そこでの学びをまとめた職場体験新聞を作成し、文化祭で発表します。ぜひお越しください。
体験談1
「スターバックス」 菊池雛々香 さん
仕事の楽しさ・厳しさが経験できると学校の先輩に薦められ、スターバックスを選びました。クリームや氷などの補充やゴミだしなどの裏方作業から、POPの制作、コーヒーの試飲の案内をすることまで体験できました。
試飲の案内をする中で、お客様に対する言葉遣いや声がけ、笑顔など、どう対応するとお客様が嬉しくなるのかを考えることの大切さを学びました。また、スタッフ同士でのコミュニケーション・協力体制の重要性を実感できました。
将来、お客様に直に接する仕事に就いた時には、お客様を第一に考えて働きたいと思います。また、職場の仲間に対しても、相手のことを考えて行動できるようになりたいです。学校生活でも同様に、相手のことを思って行動していきたいです。
体験談2
「ITEA 東京環境 アレルギー研究所」 六鎗隼佑 くん
小さい頃から実験や理科が好きで、理系の研究機関で体験をしたいと思い、選びました。人間の生活環境において、どのくらいのアレルギー物質が含まれているかを調べ、医師などに結果を報告する仕事を体験しました。
専門的な仕事内容で難易度が高く、集中力の必要性を実感しました。また、一つの仕事をこなすスピードや、どうすればより効率的に行えるのかを考え、改善することの大切さも学びました。初めのうちは作業のスピードが遅かったのですが、自宅で自分の仕事を振り返り、改善していくことで早くなっていきました。
どの仕事においても、集中力・効率化・改善し続ける考えは必要になると思います。勉強においても同じですので、常に意識して学校生活を送り、自分の力にしていきたいです。
体験談3
「社会福祉法人 げんき」 鈴木久奈 さん
身近に障がいを持つ人がおり、そういった人をサポートしたいと思い、選びました。体験した施設は、障がい者の人たちが社会に出て活躍できるようにするための訓練を行うところでした。そこに通う人たちが指示通りに仕事ができているかのチェックを行いました。
チェックの仕事だと、通う人たちが作業している間はすることがなく、初めのうちは戸惑いましたが、自分がやれる仕事を自ら考え、実行していきました。そのように、仕事の指示を待っているだけでなく、自ら仕事を作ることの大切さを知りました。
将来的にも福祉関連の仕事に就きたいと思っているため、今回の経験は大変有意義でした。今回学んだ自分で考え自分で行動する力を、学校の委員会活動や部活動でも生かしていきたいです。
立正大学付属立正中学校
[学校HP]http://www.rissho-hs.ac.jp/
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☎ 03-6303-7683
最寄駅/都営浅草線西馬込駅西口下車 徒歩5分 東急バス(反01/02)立正大学付属立正中高前停留所下車 徒歩2分 東急バス(森02)長遠寺前停留所下車 徒歩6分