Practical learning in English 英語の授業でも息づく「実学教育」
「私たちの英語会話の授業は、生徒たちにとって『チャンス』だと思っています。何のチャンスかって?彼らが普段の英語学習の成果を思いっきり実践するチャンスです。」
東農大一中で英語会話の授業を担当しているCorey先生は、「授業で心がけていることは?」という私たちの質問に真っ先にこう答えてくれました。
授業と実験・体験からバランスよく学び、問題発見・解決能力を育てる「実学教育」を教育方針として掲げる東農大一中。英語ネイティブの先生の授業でもそれは一貫しています。今回は、Corey先生とCelia先生のお二人に、同校の実践を重視した英語会話の授業についてお話を伺いました。
東農大一中 Various Activities in English conversation class
(英語会話授業のさまざまなアクティビティの例)
▶Listening Challenge
英語の歌を聞きながら、配られたプリントの歌詞の空白部分を埋めます。扱う曲は最新のものもあり、海外の同年代の若者文化を理解することにもつながります。
▶Speaking test
クラスの中からランダムで指名された3人で、「夏休みは何をして過ごした?」などの1つのテーマについて3分間自由に会話をします。その場で即興的に会話が行われるので、生徒にとってはドキドキですが、より実践的な会話力の向上に効果を発揮します。
▶Role play
「ホームステイ先で急病にかかったときに、電話でどうやって助けを求める?」といったようなさまざまな場面を想定して、実際にそのシチュエーションを演じながらどうやって相手とコミュニケーションするかを学びます。
英語を使いこなせるようになるにはとにかく練習が必要。だからアウトプットをたくさんやる。
同校ではネイティブの先生による授業を、中2、中3、そして高2で週1時間ずつ行っています。通常授業の1クラスを2分割した少人数制で、一人ひとりとの双方向の授業が展開されます。日本人の先生がサポートにつきますが、授業は基本的に英語で進められます。授業で大切にされているのは、実践の機会を数多くつくること。
「自転車に乗ったことがない人に乗り方の説明をどれだけしても、すぐには乗れるようになりません。それと同じで、英語を使いこなせるようになるには、文法など得た知識をたくさん実践することが必要です。私たちの英語会話の授業では、リスニングとスピーキングを中心に、日本人の先生の授業で学んだ文法を駆使して、実践をするアクティビティがたくさんあります。」
伝えたいという欲求が英語学習への近道
授業以外の時間にも英語実践の機会は多くあります。Celia先生は、今年、中学1年生を対象に、放課後講習として開講した”English Challenge”を紹介してくれました。
「自分のことや家族についてなど、テーマを決めて、私たちに1対1でスピーチをしてもらいました。ポイントは『何を話すかは、自分で考える』ことです。チャンスがあれば生徒は自分から話したい、伝えたいと思います。そのような、内から起こるコミュニケーション欲求が英語を学ぶ意欲へとつながっていくのです。」ほぼ全員の生徒がこの講座に参加したそうで、本校の生徒たちの意欲の高さが窺えます。
最後に先生方からの読者のみなさんへのメッセージを紹介します。「英語は世界の共通言語です。英語が使えると世界のさまざまな人や情報にアクセスできるようになります。将来のためにぜひ英語の学習をがんばってほしいと思います。東農大一中で一緒に学びましょう!」
東京農業大学第一高等学校中等部
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