2015年度新たな中高一貫教育プログラムがスタート 未来に輝くための目標(3つの女性像)とは
東京家政大学附属女子中学校高等学校は、創立以来、「自主自律」の建学の精神のもと、未来志向の女子教育を行ってきました。加えて2015年度からは、更なる教育の充実へ向けて、新たな中高一貫教育プログラムをスタートさせます。同校の新しい教育について、教頭の荒籾和成先生にお話を伺いました。
建学の精神「自主自律」を具体化した3つの女性像
同校では新教育プログラムをスタートさせるにあたり、「生涯学び続ける女性」「幸福な生活を創造できる女性」「多文化共生社会で活躍する女性」の3つを目標とする女性像として掲げています。
「建学の精神である自主自律を目標に教育を行うことにより、1人の女性の生き方として、3つの女性像が実現できると考えています(荒籾先生)」新しい教育では、この3つの女性像をもとにして様々な教育活動が整理・展開されています。
自ら学び、仲間と学び合う生徒を育成
3つの女性像の中の「生涯学び続ける女性」は、大きく変化する社会の中で活躍するために、常に知識や経験を積むことの必要性を表現しています。同校では、「自ら学ぶ」「仲間と学び合う」教育のため、「協同学習」の授業スタイルを取り入れています。生徒同士の学び合いにより授業は活性化し、主体的に学ぶ力、チームで難しい課題に取り組み解決する力など、大学入試改革やこれからの社会で求められる総合的な学力を身につけることができます。
25歳の将来の自分を描き、実現できる生徒を育成
次に「幸福な生活を創造できる女性」では、自ら将来の夢や目標を設定し、その実現に向けて実行していくことを表現しています。同校では10年以上前から、25歳の理想の自分を目指す「ヴァンサンカン・プラン」を行っています。自分史の作成や職業研究、ボランティア体験、高大連携講座などの6年間を通したプログラムです。これにより、生徒一人ひとりが将来像を描き、希望進路を実現するための力を育成しています。
1人の女性として活躍できる豊かな人間性を持つ生徒を育成
最後に「多文化共生社会で活躍する女性」では、グローバル社会で活躍するためには、英語は一つのツールでしかなく、主張する内容やその人自身の人間性を高めることが重要だとしています。英語コミュニケーション力をつけるための豊富なプログラムはもちろんですが、豊かな自然に恵まれた広大なキャンパスで、自然環境に対する好奇心や探究心、科学的な判断力を養う理科教育、チャレンジ精神・リーダーシップなどが育つ生徒主体の学校行事、6年間の学校生活を通して建学の精神を実現するための「スタートアップエクササイズ」などが実施されています。
今回紹介した同校の新しい教育では、併設型中高一貫校のメリットを活かしたカリキュラムと6年間を4つのステージに分けた新ステージ制【3ステージ+1(プラスワン)】を柱として、様々な教育活動が実施されていきます。ぜひ一度、学校へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
東京家政大学附属女子中学校高等学校
[学校HP]http://www.tokyo-kasei.ed.jp/
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