私学探検隊

理系への興味を刺激する「理系プロジェクト」がスタート!

体験することから始まる理系への興味
2011年に共学化し、新カリキュラムをスタートして4年目を迎える横浜翠陵中学高等学校では、男女共学により多様化する進路に対応するために、今年度より「理系プロジェクト」を開始しました。理系プロジェクトは、大きく分けると4つの柱で構成されています(左の表を参照)。
理系プロジェクトは、私たちの生活と深い関わりがありながら、どこか難しいイメージを持つ理系分野をもっと身近に感じて欲しいという思いからスタートしました。そこで、まず中学生には、見て触って実感できる実験や実習を中心とした「土曜サイエンスラボ」を開設。前期に実施された北里大学の渡辺克己教授の指導による実験教室『メダカの不思議』では、実際にメダカの卵に触れ、顕微鏡で観察し、メダカの発生過程を確認するなど、実体験を通して生物への興味を促しました。
また、土曜日や長期休みを利用して、筑波宇宙センターを訪問したり、サイエンスフェアに参加したりするなど、「科学施設見学」を積極的に行い、理系学習の楽しさを知ってもらう機会を作りました。

サイエンスラボ

『メダカの不思議』というテーマで行われた第1回目のサイエンスラボでは、約30人の中学生が参加しました。

講義や研究室訪問で大学生活をイメージ
高校生には、さらに一歩深く理系に興味を持ってもらうために、物理学や理論化学など、各分野で活躍している大学教授などのスペシャリストを招き、「土曜理系セミナー」を開催。各専門分野における研究内容や日常生活の応用など、普段の授業では聞くことができない貴重な話を聞くことによって、より専門分野への興味を誘います。
また、夏休みなど長期休みには、「研究室訪問」を実施しました。大学のキャンパスツアーではなかなか見学することができない「研究室」を見せていただき、大学・大学院での専門分野における探求学習とはどのようなものなのかを知る良い機会となりました。
こうして理系プロジェクトは、中学生には実験や観察、科学施設の訪問などを通じて理系の興味を広げ、高校生には専門家による講義や研究室訪問で、より専門的な分野に関心を高め、理系とはいかにおもしろく、奥深いものかを感じてもらうきっかけづくりになっています。

土曜理系セミナー

様々な専門分野で活躍するスペシャリストによる「土曜理系セミナー」は、理系への興味関心の幅を広げます。

横浜翠陵の理系プロジェクト
❶ 土曜サイエンスラボ(中学生対象)
各分野の専門家の指導による実験・実習を通して、理系学習の楽しさや奥深さを実感する。26年度のテーマは「メダカの不思議」「燃料電池実験教室」など。

❷ 科学施設見学(中高生対象)
見て、聞いて、触って理解するサイエンスフェアへの参加や博物館などの見学を通して、理系の興味を広げる。26年度の主な見学先は、筑波宇宙センター、東京理科大数学体験館など。

❸ 土曜理系セミナー(高校生対象))
理系のスペシャリストを招き、各専門分野の研究内容や日常への応用などを講義形式で行う。これまでの講義で扱った分野は、物理学、理論化学、薬学など。

❹ 研究室訪問(高校生対象)
大学のキャンパスツアーではなかなか見学できない「研究室」を見せてもらったり、大学院生に大学生活について語ってもらい、大学とはどんな場所なのかを知る。26年度の主な訪問先は、東京工業大学、筑波大学、慶應義塾大学など。
※すべて希望者対象

横浜翠陵中学校
[学校HP]http://www.suiryo.ed.jp/
〒226-0015 神奈川県横浜市緑区三保町1
☎045-921-0301
最寄駅/JR横浜線「十日市場駅」徒歩20分。「十日市場駅」・東急田園都市線「青葉台駅」からバス「郵便局前」徒歩3分。相鉄線「三ツ境駅」からバス「霧ヶ丘高校前」徒歩12分。