理数的思考力をベースに、世界に通じる能力を養う
創立からわずか8年で難関大学合格者を多数輩出
宝仙学園中学校理数インターは、80余年の歴史と伝統を持つ宝仙学園が、これから80年先の社会を見据えた教育を実践するため、8年前に設立しました。2014年卒業の2期生からは、国公立大学、早慶上理ICU、医学部医学科、GMARCHなどに卒業生数を上回る、計97名(卒業生数76名)の合格者を輩出しました。なぜ、創立から短期間でこのような実績を挙げることができたのでしょうか。入試広報部長の山崎達雄先生にお話を伺いました。
理数的思考力をはじめ3つの力の育成が柱
「理数インターの理数とは、理数系科目を多く学ぶという意味だけではありません。理数的思考力(物事を論理的に考え、伝えることのできる能力)を身につけることも意味します」と山崎先生。これに加え、同校では、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力という3つの力を育成することを教育の柱としています。教科の垣根を越え、「なぜだろう」という好奇心を大切に、答えにたどり着くまでのプロセスを試行錯誤しながら学んでいきます。
「学力をじっくり育むため、中学では1クラス35名を定員とし、週28時間の授業で時間をかけ、一人ひとりを丁寧に指導しています。国数英のフォローの時間を設け、教わりっぱなしではなく、各自の理解度に応じた演習を行っています」(山崎先生)
先生方は「カンファレンス」というシステムを作り、生徒の定期試験や模試の結果を総合的に分析し、共有しています。塾や予備校にはない、1人の生徒に対して複数の先生の目が行き届くシステムが難関大学合格への道につながっているのです。
また、授業時間数が多いため、クラブ活動は週3回までとなりますが、関東大会に進出する部もあるなど、文武両道も実現しています。
スタンフォード大学でのプレゼンテーション体験も
同校では、コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を育むため、「総合探求プロジェクト」の時間を設けています。自分で設定したテーマを毎年4月から1年間かけて仮説を立てて検証し、考察した結果を発表会でプレゼンテーションします。高校の修学旅行ではスタンフォード大学を訪れ、プロジェクトの成果を英語でプレゼンテーションします。名門大学の先生や学生を前にプレゼンテーションし、英語での質疑応答を行います。また、その後の日程では、ヨセミテ国立公園やサンフランシスコなどを訪問します。単なる観光ではない、文化や発想の違いを肌で感じる体験をします。
「例えば、散策で湿度や気温の違いを実感したり、スーパーに買い物に行き、日本のスーパーとの違いはどんなことなのか、なぜ違うのかなどを考えることで異文化を学びます」(山崎先生)
理数的思考を基盤に、フィールドを海外にまで広げて学ぶ6年間は、学力面はもちろん、人としての成長も期待できそうです。
宝仙学園中学校 共学部 理数インター
[学校HP]http://risu-inter.ed.jp/
〒164-8628 東京都中野区中央2-28-3
☎03-3371-7109
最寄駅/メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上駅」徒歩3分。