私学探検隊

創意あふれるオリジナル種目の運動会

ドリブル競争

ドリブルしたボールをバスケットに入れる「ドリブル競争」も学年対抗種目のひとつ

長い歴史と伝統を継承する学習院女子中・高等科。「ひろい視野、たくましい想像力、ゆたかな感受性を持つ優れた人材の育成」を教育目標に子女教育を行っています。女子大学もあるキャンパスは自然に恵まれ、日々季節の移り変わりを感じることができます。生徒たちはこのキャンパスでの6年間を過ごし、いまを生きる女性にふさわしい品性と知性を身に付けていくのです。

自主性が発起される学習院女子の運動会

学習院女子中・高等科では、自治精神によって培われた委員会活動が盛んで、学校生活を支える7つの委員会が活動しています。そのうちの一つ、保健体育委員会が中心となって行われるのが毎年9月に行われる運動会です。校内にある広いグラウンドで、在校生の保護者などを招いて行われます(一般非公開)。その内容は、運営も競技も練習もすべて生徒が自主的に行うものばかりです。
競技は学年対抗とクラス対抗の2種類があり、生徒たちが注力しているのは特に学年対抗の種目。長年行われているオリジナル8種目に各学年から代表選手を選出し、競います。中等科生など体格的にも差のある下の学年には、ハンデも設定しますが、6学年が同じ種目で競い合うので、各学年一丸となり自然と応援にも力が入ります。

オリジナリティあふれる8種類の学年別競技

メディシン

ボールを頭の上から手渡しし、そして足の間からボールを転がすスピードを競う「メディシン」

運動会で注目なのは、その競技内容です。学年対抗種目は8種目あり、もう数十年以上行われている伝統競技ばかり。しかも、どれも独創的で学年の差を感じることなく取り組めるものばかりです。
例えば、「メディシン」という競技は45人程度が縦一列に並び、ボールの頭上手渡しと足の間を転がすパスを交互に繰り返す競技。中等科生は人数を減らして列を短くするなどハンデが与えられます。「パスリレー」はバレーのネットのようなものを挟んで2人組になってその上を通るようにボールをパスしていく競技。「わっかでポン」はフラフープを縄跳びのように回し跳びながらリレー形式でつなぎます。
そのような創意工夫あふれるオリジナル種目は毎年続けられていますが、それぞれの学年で選手選びや作戦立て、そして練習を行い、上級生だから勝つとは限らないのが面白いところです。早いときには、9月の運動会に向けて1学期後半から練習を始める学年もあるほどです。朝の授業前や昼休みを活用して練習しながら、学年の結束を高めていくのです。

クラスの枠を超えた学年の絆が生まれる

学年対抗の順位が発表される閉会式には、涙を流したり抱き合って一緒に喜んだり悲しんだりする一体感が漲っています。
こうした行事を通して培われた自主性や結束力は、在学中はもちろんのこと、卒業してもずっと支え合っていく仲間としてつながっていける絆へとつながっていくのです。

メドレーリレー

タイヤを転がしたり二人三脚などをしながら進む「メドレーリレー」

中二ダンス

6年間通して学んでいる成果が見られる各学年のダンス。中3、高2は創作ダンスを披露する

 

学習院女子中等科
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