私学探検隊

応援指導班は明治大学付属明治の精神そのもの。自律の上に成り立つ活動が校友の心をつなぐ

今年も紫紺祭のステージでトリを務めた応援指導班

応援指導班1

9月27日(土)・28日(日)に行われた紫紺祭(文化祭)のステージでトリを務めたのは、今年も応援指導班でした。多くの人々が駆けつけて声援を送る中、高3から中1までの男女、総勢50名で繰り広げる応援パフォーマンスには意気がみなぎります。吹奏楽班の演奏や太鼓のバックアップも素晴らしく、最前列で見守る応援指導班OB会長も「50年前と変わらない」と目を細めていました。
ステージの盛り上がりとともに投げ込まれる色とりどりの紙テープは、会場の人たちと心がつながった証。フィナーレの校歌をリードする彼らは、「学校のリーダーたれ」を合言葉に自身を磨く「応援指導班」の誇りに満ちていました。

東京六大学の伝統と誇りを継承して約70年

同校では、学校に対して奉仕的な活動をする団体を「班」と呼んでいます。男子リーダー部と女子チアリーダー部で構成される「応援指導班」もその一つで、70年もの歴史があります。その間、自らを律する姿勢を貫いて、運動部の応援活動を中心に、学校を盛り上げる役割を果たしてきました。
生徒主体で活動する集団なので、一人ひとりが自律しなければ統率がとれません。中学1、2年生にとって自律は難しいことですが、上級生がよき手本となることで成長を促します。「下級生の気持ちが緩んでいると感じたときも、叱るのではなく、私たち上級生の指導力不足ととらえて、どう指導するかを考えます」(田勢さん/高2)。
トップに立つ団長は、伝統をつなぐ責任を背負うため、班員を増やすことと育てることに知恵を絞ります。鈴木さん(高3)は対話を心がけ、班員が主体的に活動できる環境づくりに取り組みました。活動に興味をもってくれた新入生とも誠実に向き合い、近年では珍しく4人もの男子が入班。胸を張って団長のバトンを田勢さんに渡すとともに、自身の成長をかみしめています。
「応援指導に取り組んでよかったと感じたのは、同級生の引退試合を一番近いところで見届けることができたとき。6年間、ともに闘ってきたからこそ分かちあえる情を感じて、応援指導班の存在価値を改めて認識しました」(鈴木さん)
中高6年間は自律×自立をする大事な時期です。伝統と誇りを胸に規律ある活動を実践する応援指導班の姿から、「個」に磨きをかける明治大学付属明治の教育を感じてください。

応援指導班:男子 応援指導班:女子
応援指導班:集合 応援指導班:太鼓
▲紫紺祭での応援指導班によるりりしいパフォーマンス


先輩に負けない、絆の強い集団を目指します! 

応援団長

▲68代団長の鈴木悠介さん(高3)と、その後を引き継ぐ69代団長の田勢也子さん(高2)。女性の団長は2人目。

「新入生歓迎会の華やかなステージ、りりしい先輩の姿に憧れて入部しました。早くも5年が経ち、団長を務めることになったので、自分の理想を追求する1年にしたいと思っています」(田勢さん)
「野球部に入るつもりがケガで断念。先輩の甘い言葉に誘われて応援する側に。大学生になったら東京六大学野球に通って校歌を歌うぞ!」(鈴木さん)

 

明治大学付属明治中学校
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