私学探検隊

「好きなこと」から、将来の展望が見えてくる。自分の生きたい人生を生きるため、成し遂げたいことのために、クラブ活動でやり抜く力を身につけます。

好きなことを見つけ、思い切り楽しむ

書道部

毎年全国レベルの書道展で、文部科学大臣奨励賞など受賞多数の書道部。学園祭などでの大字パフォーマンスも見事です。

創立以来変わらず「自分の意志と能力で、望む人生を手に入れることができる女性」の育成を目指す瀧野川女子学園は、来年創立90周年を迎える女子伝統校です。大正15年、創立者である山口さとる先生が、まだ5人の子育て中だった37歳の時に、自宅の2階を開放して創立したのが同校の始まりです。武蔵野台地の丘の上、浅野侯爵別邸跡に建つ同校は、東京23区内の閑静な住宅街のなかにあるにもかかわらず、JR京浜東北線の最寄駅から徒歩2分。JR山手線や東京メトロ南北線の2駅からも徒歩圏内という、その交通の便の良さと通学路の安全性はまれに見るほど。
同校の理想像は、好きなことに思い切り取り組み、その中で感じた思いを、新しい仕事へと結びつけられる、創造性豊かで社会に貢献できる女性。クラブ活動はそのためにも大切なものだそうです。今年、副校長に就任された山口龍介先生にお話を伺いました。「多くの人が、大好きなことをしていて、時間が過ぎるのを忘れるほど集中してしまった経験を持っていると思います。趣味でも勉強でも、そして仕事でも、上達する秘訣はこのように楽しみながら集中することなのだと私たちは考えています。」「まず大切なことは、すべてを楽しむこと。そして、夢中になれる好きなことを見つけること。クラブ活動はそのための大切な機会だと考えています。」

初心者だからこそ一流の指導者を

「どのようなことを学ぶにも最初が大切です。私立学校ならではの柔軟さと、ご縁を活かして、個人ではなかなか習えない一流の指導者をお招きして、ご指導いただいています。」(山口副校長)
同校には10の運動部と17の文化部がありますが、指導者には実力派や個性派の方々が揃っています。たとえば、ダンス部の小松コーチは、劇団四季で18年間活躍し、ダンスリーダーも経験したプロのダンサー。今年からテニス部のヘッドコーチに就任した井田コーチは、名門テニスクラブでも指導経験のある若手で、最先端のテニス理論をもとに指導しています。華道部は古流松藤会の副総司の先生が自ら指導し、茶道部も江戸千家の重鎮の先生が指導。他にも、バスケットボール部には、今春アメリカの強豪校からコーチが来日。ギターミュージッククラブも、セミプロのイギリス人歌手でもある英会話の先生が顧問をしているなど、他にも優れた指導実績やユニークな経歴をお持ちの先生方がいらっしゃり、ここには書ききれないほどです。
「一流の指導者のもと、楽しく、そして思い切り取り組むことで、生徒達は自信を手にしていきます。一つでも何かに自信を持てるようになると、人として大きく成長ができ、様々なことに前向きに取り組めるようになっていきます。」
「そして、多くの卒業生が、クラブ活動のなかで人として大きく成長し、先生方との会話のなかから、自分のやりたいことを見つけたと、嬉しい言葉を残してくれています。」(山口副校長)

のびのびとした自由な校風のなかで、それぞれの道を見つけていく

同校は武蔵野台地の丘の上に立っており、しかも、周りは低層の住宅街のため、とても見晴らしが良く、最上階からは都心の主だった高層建築物を一望できるほどです。加えて、独特の校舎の配置で、外部からの視線を気にすることなく、女子生徒たちがのびのびとクラブ活動に集中できるように配慮されています。開放感に溢れた屋上校庭には、ハードコートのテニスコートが3面とれ、現代的なテニスのトレーニングには最適とのこと。その下には、バスケットコートが2面とれるアリーナと、二つのトレーニングスペースのある非常に大きな体育館があり、運動部の活動を支えています。
立地や施設に恵まれ、先生の個性もバラエティー豊かな同校を取材して、生徒の皆さんが、のびのびと、積極的に学校生活を楽しんでいることを感じました。同校のクラブ活動で培った、前向きにすべてを楽しむ姿勢と集中力は、勉強はもちろん、その先の仕事にも確実に活きてきます。そして、先生方の愛情あふれる手厚い指導が、生徒さん一人ひとりを、自分の夢へと後押ししてくれていることを確信しました。

好きなことにトコトン取り組める

吹奏楽部 大切なのは日々の練習!一体になれた時は最高!
コンクールへの挑戦を再開して3年目で東京都高等学校吹奏楽コンクールの金賞を受賞するなど、ここのところ、実力をグングン伸ばしている同部。顧問の久保康子先生の指導のもと、中高生がいっしょに日々練習に励んでいます。
久保先生に指導方針を伺ったところ、「生徒たちの自主性に任せているんですよ」と笑顔で仰っていました。取材に伺ったときは、スポーツフェスティバルに向けて、部長の長谷川さんのリードで「星条旗よ永遠なれ」を練習していました。皆が集中してテンポ良く演奏を組み立てていたのですが、全メンバーが笑顔で、とても和やかな雰囲気だったのが印象的でした。

美術部 表現は自由! 全力でART!
全国レベルで活躍する同部。「美術大好き!」な部員たちの意欲は高く、ほぼ毎日、許されるかぎりの時間、部室で制作に取り組んでいるそうです。
部室に足を踏み入れたとたん、美大かと錯覚するほど、個性的な力作があふれていました。上野の東京都美術館で開催される最高レベルの公募展「学展」で、毎年何人も入選するなど活動はハイレベル。
東京藝術大学の油画の出身で顧問の石川一樹先生は、「大作にも取り組みますが、制作だけでなく過程も大事」と仰り、一人一人の生徒が表現したいものを引き出す過程を大事にしているとのこと。また、油絵や写真など芸術の枠を決めないで、学校のクラブ活動でしか出来ない、皆でのライブパフォーマンスやムービーなど、幅広い表現に取り組んでいるそうです。

バスケットボール部 バスケの本場、アメリカからコーチがやってきた!
今春から同部のコーチについた英会話のべサニー先生は、アメリカのオレゴン州にある姉妹校ポートランド・クリスチャン・スクールズ(PCS)の卒業生。PCSのバスケ部は何度もオレゴン州のチャンピオンを獲得している強豪校。べサニー先生は、PCSのバスケ部の出身で、同部のコーチもつとめていました。
「一番大切にしているのはハンドリングなど基本動作の確認です。どの練習に入る時も、まず基本動作の確認を行っています」とベサニー先生。先生は英語で指導していますが、「身体を動かせば、言葉の壁なんて関係ありません!」と、部員のみなさんは笑顔で答えてくれました。

テニス部 ソフトテニスに加え、今年から硬式テニスも始動!
バラが見事で、開放感あふれる広い屋上校庭にハードコートのテニスコートが3面。
思い切り練習に取り組めます。
今年から由緒ある名門テニスクラブでの指導歴のある井田晃司さんをコーチに迎え、硬式テニスも始めました。「基礎をしっかり身につけることが大事ですが、まず、テニスを楽しんでほしいと思います」
(井田コーチ)

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

瀧野川女子学園中学校
[学校HP]http://www.takinogawa.ed.jp/
〒114‐0016 東京都北区上中里1‐27‐7
☎ 03‐3910‐6315
JR京浜東北線「上中里駅」徒歩2分。メトロ南北線「西ケ原駅」徒歩8分。JR・メトロ南北線「駒込駅」徒歩12分。