先輩と後輩の絆、生徒と先生の信頼関係。「文武両道」で知られる伝統校、本郷中には変わらぬ〝部活の原点〟があります!
JR山手線、都営三田線の巣鴨駅から、徒歩3分に位置する本郷中学校。都心の学校でありながら広々としたグラウンドには、元気な掛け声が響き渡ります。
「文武両道」を掲げる同校のクラブ活動は、中学生は週3日以内、高校生は週5日以内、完全下校時間も決められるなど、勉強との両立がはかられています。運動部が活発なイメージの同校ですが、約20もの個性あふれる文化部も意欲的に活動中。今回は2つのクラブをご紹介します。
◆バレーボール部〝外に開かれた部活〟で心体技が成長!
「強豪校、進学校、公立校、OBの大学生と、年間数多くの練習試合を行っています。バレーの技術だけでなく、『きみたちは恵まれた環境にいるんだよ』と他校の先生方や生徒たちにかけられた言葉や、マナー、勉強面など、部員たちはさまざまな刺激を受けて変化していきます」と、顧問の倉澤幹彦先生。OBの存在も非常に大きいそうで、「高3の大会まで試合に出ていた先輩たちが、努力して東大や医学部に合格する姿を間近で見て、部員たちはあきらめずに自分の可能性を広げていくことができます。先輩たちの経験談には何より耳を傾けますから。OB戦の依頼の手紙も自分たちで書きます。時候の挨拶ひとつとっても勉強です。また、練習試合を行うためには時間管理も大切。部員全員が手帳を持ち、年間で計画を立てていきます。実際の試合でもマナーや対戦相手への感謝の気持ちが大切。よく心技体といいますが、バレーボール部では、心体技の順番で成長してほしいと思っています」(倉澤先生)
バレーボール部にインタビュー
チャンスを生かすのも自分たち次第
顧問・倉澤幹彦先生
「全国優勝する学校以外は、どこかでみんなが“1敗 ”します。その1敗のために必死になって戦っています。その最後の1敗のためにどうすれば納得のいくプレーができるのか、悔いを残さないよう何ができるのか、生徒に考えていってほしいです」
部長・原 圭司くん(高3)
「コミュニケーションを大切に、中高一緒に活動しています。練習内容も自分たちで考えます。欠点を知っているのも自分たちだから、話し合って決定します。数多い練習試合の貴重な機会を次につなげるのも自分たち次第。1回1回の練習試合を大切にして、公式戦に臨みます」
◆地学部 研究テーマは自由! 可能性は無限大
「地学部では、それぞれのテーマで自由に研究しています」と、顧問の高橋浩之先生が言うように、部員たちの研究テーマはじつにさまざまです。部長の藤本侑生(ゆうき)くんは「古生物の三葉虫」を研究中。「化石という限られたツールを使って自分の想像を膨らませるのが楽しい」と、関連する英語の論文も自ら訳して研究を進めているそうです。部員それぞれ研究テーマは違っても、情報はつねに部内で共有。誰かが実験を行っていると、自然とみんなが集まります。ほかの部員の手法や考え方などを自分の研究に生かすこともよくあるそうで、合宿先もそれぞれのプランを持ち寄ってメリットを検討、部員みんなで決定します。「テーマも広く、個性がある部員ばかり。比較的新しい部なので部員数はまだ少ないですが、一人ひとりが重要な存在です」(高橋先生)
地学部にインタビュー
刺激を受け合いながら、中高一緒に活動
部長・藤本侑生くん(高2)
「考え方や発想など、中学生から刺激を受けることもあります。
休みの日は部員有志で海外のディーラーから化石を購入したり、博物館に行ったりすることもあります。現在は、コンクールで古生物学会の賞を取ることを目標に、研究に励んでいます」
顧問・高橋浩之先生
「自分自身で興味をもった研究をとおして、いろいろな体験をしてほしい。生徒たちが自由に発想できるよう、可能性を広げていきたいです」
新・学びの場「ラーニングコモンズ」
昨年、完成した新校舎に設置された「ラーニングコモンズ」は、自由な発想を喚起する広々とした学びの空間。モニターを見ながら試合の戦略を立てるなど、クラブ活動の拠点にも活用されています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
本郷中学校・高等学校
[学校HP]http://www.hongo.ed.jp
〒170‐0003 東京都豊島区駒込4‐11‐1
☎ 03‐3917‐1456
最寄駅/JR・都営三田線「巣鴨駅」徒歩3分。JR・メトロ南北線「駒込駅」徒歩7分。