中高生約130名が所属するオーケストラ部では、“音楽”を通じて、自ら考え、工夫をし、挑戦する心を育みます。
創立10年で部員約130人の人気の部に
関東学院中学校高等学校といえば、マーチングバンド部、ハンドベル部、オーケストラ部の音楽系の部活が盛んですが、実はオーケストラ部は今から10年前の2005年に、「アンサンブル同好会」として7人の中学生で発足したのが始まりといいます。その翌年に「オーケストラ部」に昇格し、音楽科の繁下拓也先生が顧問となって、部活動として本格的にスタート。2007年には全国約4000人の高校生が参加する「全国高等学校選抜オーケストラフェスタ」に初出場し、以来毎年出場しています。こうした実績もあり、現在は中高生合わせて約130人の部員が所属する人気の部活となっています。
取材に訪れた日は、4月末に開催される「第8回 定期演奏会」を目前に、交響組曲「シェヘラザード」の練習を行っていました。高3生にとっては、これが最後の舞台となる演奏会で練習にも力が入ります。
下の表は、オーケストラ部の年間活動をピックアップしたものです。4月の定期演奏会が終了すると、新1年生が入って来て、新体制がスタートします。演奏のレベルの高さから、部員の多くが経験者と思いきや、全体の約9割が初心者と聞いて驚きました。普段の練習は週4日で、同校の部活動の中では決して多い方ではありませんが、限られた時間で集中して練習をしています。また、春と夏には合宿も行っていて、演奏会に向けた練習だけではなく、各パートや有志でバンドを結成しミニコンサートをしたり、花火やBBQをしたりして楽しんでいるようです。夏から冬にかけては演奏会が続きます。
もっと上手くなりたいその気持ちが成長させる
一般に音楽系の部活にはコンクールやコンテストがあり、それを目標に活動していますが、オーケストラ部では賞をとることよりも、自分たちの音楽を完成させることに重点を置いています。
「楽器を始めた頃はみんな音が出ません。それが少しずつ出るようになると、今度はもっといい音を出そうと考え、工夫するようになります。音楽はこうした試行錯誤の過程が大事で、それは学習にも同じことが言えると思います。また、音楽は生涯続けられるのもいいですね」と繁下先生は話します。実際、卒業生の多くは大学でも音楽を続けているそうです。
オーケストラ部の主な年間活動
4月 | 定期演奏会(みなとみらいホール) ※この演奏会で高3は引退 |
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4月~5月 | 新入部員勧誘期間 |
5月末 | 中1正式入部 |
8月 | 夏合宿4泊5日(山梨県精進湖) サマーコンサート(校内) |
11月 | かんらんさい(文化祭)公演、および生演奏の喫茶店出店 |
12月 | クリスマスコンサート(みなとみらいホール) 全国高等学校選抜オーケストラフェスタ(日本青年館) |
3月 | 春合宿3泊4日(栃木県那須) |
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
関東学院中学校
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