私学探検隊

来春、「医学クラス」を新設。そして今、「4兎を追う」大改革を断行中

埼玉の人気校、埼玉栄が今、大変貌を遂げようとしています。中高一貫校としての体制をより強化し、「骨太の人間を育てる」ために「4兎を追え」というスローガンを掲げた同校。昨年、校長に着任して以来、大改革に取り組む佐藤光一先生にお話を伺いました。

勉強だけではない、部活だけでもない。全部を頑張る!

第二外国語

中高一緒に受講する第二外国語。仏・独・西・中・韓の五カ国語だが、2〜3カ国語を選択している生徒も

「骨太の人間」とは、学業と部活動を両立できる人のこと。では、「4兎」とは何でしょうか。
「1兎は〝学業〟、2兎は〝部活動〟、3兎は〝学校行事〟、4兎は〝他を思いやる心〟を指していますが、この4つに主体性と創造性をもって取り組もうということです」
同校は部活動日本一を誇りますが(昨年度、中学では4部、高校では20部の部活動が全国優勝!)、トップアスリートもいれば、勉強が得意な生徒もいるし、まだ何かを見つけられていない生徒もいる。そんな刺激と多様性に満ちた大規模校だからこそ、その強みを生かして、ダイナミックな改革に踏み出したのです。

来年、「医学クラス」を新設

まず、中学の話題として目を引くのが「医学クラス」の新設です。
「日本には救急救命医や解剖医が少ない。ですから、骨太なお医者さんをつくりたいのです。構想の中身を知っていただければ、かなり期待していただけるのではないかと思います。いま中学ではオーストラリアでファームステイを実施していますが、医学クラスでは現地のお医者さんの家にホームステイをすることなども考えています」

進路指導センターの設立

そして、改革の根幹ともいえるのが、進路指導センターの設置。個人カルテを作り、専門スタッフが担任の先生と連携を図りながら、中1から6年間定点観測を続け、希望の道へと導くのです。
「独自の大学ランキングも作ろうと考えています。たとえば獣医を目指す場合、偏差値的には東大農学部に入れたとしても、実際に牛や馬がいる北海道大学や岩手大学のほうが適切だろうと。そのような指導をしていきます」
また、キャリア教育の一環として、各界のトップの方の講演も。
「中学生には難しい内容もありますが、わからなくていいんです。体感するだけでいい。あとから、必ず役に立ちますから」

放課後7〜10時限目の活用。そして夕食ビュッフェ

さまざまなものに目を開く機会として、放課後に7〜10時限も設けました(すべて希望制)。7〜8時限目は部活動に励む生徒が多いですが、中学では補習や、受験サプリ、英文読書体験プログラムを活用した講座も開講しています。
「9〜10時限目には、唯一中高の異学年が一緒に学ぶ第二外国語の講座も設けました。133名の受講者のうち、中学生は39名です」
そのために夕食ビュッフェも始めるなど、体制は万全です。
昨年から始まった改革ですが、昨年度の大学実績では国公立大合格者が倍増と、驚きの速さで成果を見せはじめています。来年には新校舎も竣工。新生・埼玉栄は徐々にその全貌を現しはじめていますが、ここでは紹介しきれません。ぜひ、説明会にお出かけください。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

埼玉栄中学校
[学校HP]http://www.saitamasakae-h.ed.jp/
〒331-0047 埼玉県さいたま市西区指扇3838番地
☎ 048-621-2121
最寄駅/JR川越線(埼京線)「西大宮駅」下車徒歩3分。