「世界を心に入れた教育」を実践して75年!
第2次世界大戦中でも曲げなかった信念
啓明学園の創立は、第2次世界大戦開戦の前年1940(昭和15)年。戦争の足音が近づくなか、海外駐在員たちが続々と帰国。その子弟のための学校として、「世界を心に入れた教育」を理念につくられました。
「創立時の生徒8名はすべて帰国生でした。英語が敵国語として禁止されていた時代に、英語で授業を行い、何度も廃校の危機にさらされたと聞いています。しかし、戦時中であっても、『世界を心に入れた教育』という理念は貫きとおしました」(国際教育担当のスワイガート文代先生)
困難な時代でも世界を見据えた教育を行ってきた同校の「国際理解教育」は、創立当初の苦難の歴史と、75年の伝統に育まれたものなのです。
国際生とともに学ぶから自然と身につく国際感覚
同校では、帰国生や二重国籍・外国籍の生徒、さらには留学生などを「国際生」と呼びます。現在、国際生は3割。「国際生」と「一般生」は、ホームルームクラスでともに学び、成長しています。
「人間の価値観の土台がつくられるのは中高時代。この時期に、さまざまなカルチャーをもった同級生とともに生活することで、『みんな違っていていい』『違う意見がある』ことを知り、『相手を受け入れる』ことを学ぶのはとても意義があるのです。これからの社会はさらにグローバル化が進むでしょう。その時、主張ばかりするのではなく、『相手の意見を聞くこと』が重要になってきます。外国語を学ぶこと、自分の意見をプレゼンすることが、『グローバル教育』と思われがちですが、そういった知識や技術を身につける前に『人間のあり方』を学ぶ。これこそ真のグローバル教育だと思います」(スワイガート先生)
また、つねに英語が飛び交う環境のせいか、一般生の英語のレベルも高いのだとか。広報担当の津村道夫さんは、「環境が英語に対する意識や表現力、思考力を高めているのだと思います。教科書だけではない英語からも学んでいるのでしょう」と言います。
一般生も国際生も、ともに生活することで、自然と国際感覚を身につけていくのです。
「世界で平和を創造する人材」を育てる
スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)・アソシエイト校でもある同校は、「世界で平和を創造する人材の育成」という目標も掲げています。そのため、中学校では、世界で活躍する卒業生を講師に、講演会やワークショップを開催、一つの国について調べ、発表する「国際理解の日」があります。さらに、高校では、「世界で起きている問題を知り(高1)、その解決法を考え(高2)、実践する(高3)」プログラムもあり、自ら主体的に動くことで、世界で活躍するためのベースを育んでいます。
実際、海外で活躍する卒業生も多く、「卒業生は世界中にいて、各国の主要都市で同窓会が開催できるほどです。しかも、彼らの多くは、国際生ではなく一般生なのです」(スワイガート先生)
一般生で入学しても、海外で活躍できる力を養うことができる、それが啓明学園です。
きめ細やかな国際生へのフォロー
英語は習熟度別授業で、さらなるレベルアップを図る。また、国数理社は取り出し授業で個別指導を行い、日本語がほとんど話せない生徒にも対応。さらに、英語だけでなくフランス語やスペイン語、中国語など、一人ひとりの国際生がそれまで培ってきた言語を忘れることがないよう、各言語を個別でフォローするという授業も!
国際生のことをよく理解している同校だからこそ可能な手厚い指導だ。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
啓明学園中学校高等学校
[学校HP]http://www.keimei.ac.jp/jsh/
〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15
☎ 042-541-1003
最寄駅/JR・西武拝島線「拝島駅」から徒歩20分。
スクールバス:「拝島駅」から6分、JR「八王子駅」から30分、京王線「京王八王子駅」から20分。
路線バス:JR「立川駅」から25分、「拝島駅」から10分、「啓明学園」下車。