3か月間のニュージーランド留学がもたらすのは英語力と同時に人間的な成長と自立
日本との連絡を絶ち切り現地で暮らすように生活
東京成徳大学中学校では中学3年の3学期を利用して、ニュージーランド留学を行います。希望する生徒のみですが、毎年4割近い生徒が参加。英語科を指導し国際交流部長でもある茂原輝光先生によると「これは語学研修ではなく、現地の生徒と一緒に学ぶ、まさに留学です」とのこと。生徒は2~3名に分かれて現地の学校で現地の生徒と共に学ぶことになります。
留学時には携帯電話を持たせず、日本の家族からも連絡しないという決まりなので、多くの生徒にとっては、初めて長期にわたり家族から離れることに。現地ではホストファミリーと生活するうちに、自分のことは自分でする意識が自然と芽生えます。「だからなのか、ほとんどの生徒は精神的に自立して非常にたくましくなって帰ってきます」と茂原先生。「この留学では英語力の向上も大切ではありますが、人間的な成長をさせることが一番の目的です」。3か月の間、家族との連絡を取らずに生活するというのは難しいようにも思いますが、これまで12年間、約400名の生徒がこの留学を経験し、リタイアは1度もないそうです。これも事前の準備や現地でのサポートがしっかりしているからなのでしょう。
留学を有意義なものにする英語科の事前教育
近年はこの留学がこれまで以上に生徒の英語力アップにつながっているそうです。「その背景には事前教育の充実があります。昨年度から中学校の英語科では週に8時間の授業を行い、その中の3時間をネイティブの先生が受け持っています」。茂原先生によるとネイティブの先生は3名在籍して各学年を担当。修学旅行など学校行事やクラブにも参加するので、生徒との距離も近く、気軽に話しかけられる環境にあるとか。「またタブレット端末と電子黒板を導入したことで、授業の効率がアップ。英語科で言えば特にライティングに効果が出ています」と茂原先生。こうした成果からか、昨年度留学した生徒は、自ら発言や行動する意識が高かったそうです。「自分で現地のボランティア活動を探して参加したり、ジャパン・フェスティバルで茶道のお点前を披露したりする生徒もいます。英語力の基盤がしっかりしている分、留学開始時点でこれまでの生徒より三歩も四歩も前を進んでいるようです」。
中学3年という時期に異文化に触れ、生活面でも自立することで、高校での学ぶ姿勢や将来の目標に大きな変化が出てくるのではないでしょうか。英語教育がさらに充実したことで、この留学がより有意義な体験となるのだろうと感じました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東京成徳大学中学校
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