中学生から「社会」や「仕事」を身近に感じ「なりたい自分」から「なれる自分」へ
共学化になって2年目 進学校としての教育
グローバル社会での活躍につながる2つのコースをもつ安田学園。グローバルな探究力を育て、最難関国立大を目指す「先進コース」、高度な総合的学力を育て、国公立大や難関私大を目指す「総合コース」の2コースで、現役進学を目指します。
しかし、本当の目的はその先にあります。大学進学はグローバル社会で活躍するための一つの目標。生徒たちが希望する将来へつなげるための一歩。自ら考え学ぶ力を伸ばす授業だけでなく、課題を追求する教科外学習などにより、創造的学力を形成する「自学創造」の教育を実践しています。その一つとして、「中学1年生からキャリア教育をスタート。まず、中学1年の春に「自分史」を作成。自分のことを振り返りながら自己肯定感を高めます。その後、5~9月にかけて、墨田区内の企業を訪問・取材し、企業の紹介ビデオや研究レポートを作成します。企業ではただ見学するだけでなく、直に企業で働く方から話を聞くのが特徴です」とキャリア教育担当の青葉 暁先生。そして、10月の安田祭で展示・発表(一般にも公開)、11月にクラス・学年でのプレゼンテーションで成果を発表します。1月には先端技術をもつ企業の講演を聞き、班ごとにロボット開発に挑戦。クラス内でプレゼン後、優秀班は全体発表を行います。
中学生だからできる見学・体験 6カ年一貫校でのキャリア教育
中学2年生ではボランティア活動に触れ、仕事と社会貢献について考えます。また、日常生活の中で自分たちにできることはないか、どんなことをすれば、どう貢献できるのかを考えていきます。それによって、仕事について改めて考えることができ、新たな夢や希望につながります。
さらに中学3年生では実際に仕事をしている方々の講演で、どんな仕事をしているか、その仕事に就くためにどんなことをしたか、学生時代はどうだったかなどを聞き、新聞記事形式にまとめていきます。そして、10年後の未来を見据えた「未来史」を作成します。キャリア教育で得た、さまざまな知識や経験も活かしながら、改めて自分の夢や未来像を考えるのです。中学生では漠然としがちな将来についても、企業訪問や講演会など多くのことを学んだ後では、「なりたい自分」がしっかりと見えてくるといいます。教頭の稲村隆雄先生は「今は、テレビやインターネットなどで仕事に対する情報を入手することはできます。しかし、やはり生の声でなければわからないことがたくさんあります。キャリア教育で実際に企業を見て、職場の雰囲気や働く人々の声、同じ会社でもいろいろな職種があることなどを実感することで、より深く将来を考えることができると思います」と話します。
中学生から始めるメリットは2つ。1つは時間的にゆとりのある時期なので、体験や見学に時間をかけられるということ。体験・見学→検討→発表を繰り返すことで、物事の捉え方、思考の広げ方も身につき、プレゼン能力も培うことができます。2つめは今の成績を気にせず、自分の興味に基づいて積極的、前向きに将来を考えることができること。“なりたい自分”を見つけ、そこに向かって自分で力をつけていくことが安田学園のキャリア教育なのです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
安田学園中学校
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