私学探検隊

アジア圏での海外研修で、多様な価値観を受け入れる姿勢を育み、国際社会に貢献

渡航先は香港、フィリピン、韓国の異なる性格の3か国から選択

「身心」「国際」「学習」の3つを主軸に、学力と心身のバランスのとれた生徒を育成する星美学園。今回注目したいのは、国際プログラムの取り組みの一つである海外研修です。
高校1年3月の研修の渡航先は、香港、フィリピン、韓国のアジア3か国から生徒が選択。フィリピンでのボランティア活動、香港で他国の学生と共に行われる本格的な英会話授業、韓国での歴史探訪など行先によって研修内容が異なるため、生徒は自分の興味や目的に合わせて研修先を選んでいきます。
各国によって研修内容は異なるものの、3か国共に、お互いの国の文化や自分自身について、英語で紹介する機会があります。プレゼンテーションを通じて、生徒は自分自身を見つめ直し、発信する力を身につけていきます。フィリピンと韓国では1人の生徒につき1家庭のホームステイを体験。ホストファミリーと暮らしながら、現地の文化を学びます。
この研修に向けて、生徒は早い段階から準備を始めます。中学3年次からは週1時間、ネイティブの先生と日本人教師の2人体制での授業がスタート。スピーチや英語劇などを通じて、英語での表現力の土台を築きます。また、イングリッシュキャンプやカナダのホームステイを通じて多くの国の人と触れ合っていきます。
高校1年になると、本格的な事前学習が始まります。先輩の研修の様子をビデオで見て、3か国についての歴史や文化を学びながら、研修の目的を考えていきます。さらに海外勤務経験を持つ外部講師を招き、日本と訪問国とのつながりや国際情勢について学びながら、日本人としての自分自身を見つめ直していきます。
2学期からは、渡航先ごとに学習を行います。例えばフィリピンに向かう生徒は、現地で子どもたちと遊ぶための小道具を作成したり、香港へ渡航する生徒はプレゼンテーションの練習に励んだり。研修へ向け、全員で士気を高めていきます。
「これからは、アジアの国の方と仕事をする機会はどんどん増えていきます。アジアの国の文化を知り、先入観や偏った考えを持たずに人々と接しながら、国際人としての価値観を確立していってもらえたらと考えています」。こう語ってくれたのは、国際交流プログラム担当の佐藤寛子先生。佐藤先生によると、アジアの文化に触れながらニュートラルに物事を見る力を養うことで、生徒たちが将来母親になったとき、子どもに価値観の多様性を伝えることができるといいます。
研修後には生徒からも、「日本人や自分のことを客観的に見ることができた」「世界の政治や経済について、知らないことが多すぎた。勉強していきたい」などの意見があるようで、自分と向き合い将来を考える機会になっていることがわかります。
英会話力や積極性だけでなく、国際人として相手の立場を理解しながら自分の考えを伝えられるようになるプログラムです。

フィリピン

海外研修

フィリピンでは、マニラでのボランィア活動を中心に実施。ストレートチルドレンとの交流を通じて、他国の文化の違いを知る

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

星美学園中学校高等学校
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