私学探検隊

全校生徒と全教員が1年後の目標に向けて全力で取り組む「ヨゼフ・チャレンジ」

各自が挑戦したいことを自由に目標として設定

聖ヨゼフ学園中学校・高等学校では、カトリックの教えに基づいた人間教育を行っています。今年からは全校で「ヨゼフ・チャレンジ」という取り組みがスタートしました。この取り組みを提案した校長の清水勝幸先生にお話を伺いました。
「本校の生徒は優しい子が多いのがよいところですが、自分に自信のない子もいます。自分を卑下することなく、持っているものを最大限に生かし、前向きに能力を伸ばしてほしい。そして、教員は生徒に『失敗してもいいから、どんどん挑戦しなさい』と励ますからには、自分自身もそうであってほしい。そこで、教員も生徒もみんなで、それぞれが何かひとつやりがいのある目標を持ち、それに向かって1年間取り組んでみようと提案したのがヨゼフ・チャレンジです」(清水先生)
中1から高3までの全生徒と教員が目標を書き、4月末を締め切りとして清水先生に提出しました。目標を決める際、簡単に達成できてしまうものは避けることと、以下のような確認事項も決めました。
(1) Positive 前向きか
(2) Enjoyable 喜びを持って
(3) Active 実行可能か
(4) Clear 明確か
(5) Effective (夢の実現に)効果的、有効なものか
これらに留意すれば、自由に目標を設定してよいのです。ただし、全員の目標は校内において公表されることを前提としました。「真剣に取り組んだ結果、たとえ失敗となっても、それは次の成功へのチャンスだと生徒たちに伝えたい」と清水先生は話します。

それぞれの目標を共有し、励まし合う

放課後

放課後、先生に勉強のわからないところを質問する高3の生徒たち

現在、同校の校長室の前には、全員の目標が掲示されています。「誰が何にチャレンジしているのかを共有し、前向きに取り組めるよう、みんなで励まし合いたいですね」と話す清水先生。それぞれの目標を読むと、中1は「友達と仲良く」、中3は英検や漢検などの検定関係、高2はクラブや学園祭などの責任者としての成功、高3は志望校合格など、学年により特徴が出ていますが、中には「自作の二次創作本の完売」、「京都に住むための資金を貯める」なども。一方、先生方は電気工事や通訳案内の国家試験取得や「落語を一席演じられるようになる」など、個性的な目標がズラリ。清水先生ご自身の目標は卒業謝恩会までにサックスが演奏できるようになることだそうですが、実は音楽はずっと聴く方専門だったとか。「1日10分でも練習することが楽しい。生徒たちにも苦しみではなく、楽しく取り組んでほしいと思っています。今後は9月に中間発表を行い、年度末に最終的な自己評価を提出します。ユニークなものには校長賞も考えています」と清水先生。どんな結果になるのか楽しみです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

聖ヨゼフ学園中学校
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