チューター常駐の「JSGラーニングセンター」が9月にオープン
今年、創立110年を迎えた女子聖学院。数年来、相次ぐ学校改革は今なお続行中ですが、今回は放課後の学習指導にスポットを当てます。
JSGラーニングセンターで、授業と自立学習の連動を実現
3年前まで、夏休み中の学校活動は午前9時からでした。ところが、今は7時半から登校する生徒が少なくありません。その理由を校長の田部井道子先生が教えてくれました。「『部活の前に学校で勉強したい』と生徒から要望が出まして、それをきっかけに開校時間を前倒ししたのです」
家で勉強してから部活登校するのではなく、静かに集中できる学校で勉強したいというのです。女子聖学院の生徒たちの意欲の高さがうかがえるエピソードです。
その同校が、9月からJSGラーニングセンターを開設します。これは放課後の自学自習を支援するものですが、教頭で進路指導部長の塚原隆行先生にお話を伺いました。
「本校の学力を伸ばす仕組みにはまず授業があり、12年度からは高度な演習『JSG講座』を各学年で開講しています。またフォローとして『学習室』で補習も行っています」
それ以外に自習室もありましたが、それを大々的に拡充するのが今回の改革です。
「教室担当者2名とチューター3名を配置します。今年度は、大学受験準備に入る前の中3、高1が対象ですが、チューターの指導でその日のつまずきを解消するなど、自学自習の習慣づくりをするのが狙いです。ほかにも、そこに行けば仲間がいるという、同級生の影響力にも期待しています」(塚原教頭)
一人ひとりへのきめ細かい対応で、進学実績も躍進中!
JSGラーニングセンターは基本的に自習の場ですが、希望者には「個別指導」も予定。「ハイレベルな学習をしたい」「基本から学び直したい」など、どちらでも希望すれば、教室担当者がどのようなプログラムが最適か相談にのり、チューターがマンツーマンで教えてくれます。
そのため下校を90分繰り下げ、ラーニングセンターは最大で19時まで利用可能に。
この数年でGMARCHの合格者が急増している同校。厚みのある中間層が意味するものは、さらに上位へ向かう生徒が多くなるということ。
生徒の自主性を引き出しながら、自学自習の習慣を強化させるこの取り組みで、生徒たちのいっそうの活躍が楽しみになりました。
手帳 自分で時間管理 JSGプランナー
JSGプランナーとは、全生徒が持つ手帳のこと。自立学習の習慣を身につけさせるために、能率手帳を使って自分で時間を管理することを習慣づけています。中学では担任の先生が定期的に目を通し、「学習時間がきちんととれているか」を確認するほかに、励ましや応援のメッセージを書き込むことも。学年が上がるにつれて上手に使いこなせるようになり、部活や職員室でもサッと手帳を取り出し、打ち合わせする生徒の姿もよく見かけるそうです。「何でも手を動かすことが大切です。英単語の学習でも、目で見て耳で聞いて口で覚えて、それを手で書く。使わないのは鼻だけといっていますが(笑)、頭も身体もみんな使って取り入れていくことが重要だと思います」(田部井校長)
スイーツ 放課後の味方 女子栄養大とのコラボスイーツ
ラーニングセンターが始動すると、生徒たちは最大19時まで在校することに。そこで、間食としてスイーツを用意するそうです。「女子栄養大学の学長が本校の卒業生というご縁もあり、開発をお願いしました。栄養があり、添加物を使用せず、ダイエットも気になる年頃ですからカロリーを抑えたスコーンを何種類か用意する予定です」と、田部井校長。生徒たちには嬉しいニュースです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
女子聖学院中学校
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