私学探検隊

未来を幸せに生き抜くための“自分探しプログラム”

1~4年生の体験学習で高度な社会的スキルを獲得

横浜富士見丘学園では、女性が将来幸せに生きるには、高いステージで社会参画できるスキルが必要であると考え、「ハイスキルキャリアエデュケーション」という取り組みを行っています。このプログラムは、授業中心の受け身的な学習ではなく、さまざまな体験を通じて、生徒自らが主体的に学ぶことを目的としています。1年生で自己と向き合い、2年生で社会に目を向け、3年生で職業観や生き方を知り、4年生で自分の進路を考えるというように、学年に応じた体験型・探究型の学習を行い、自ら考え行動する高度な社会的スキルを身に付けていきます。その中で“なりたい自分”を見つけ、その夢を叶えるための場として、大学受験があると考えています(下表参照)。

さまざまな“気づき”が未来の自分につながる

地域研究

地域研究では、調べたことを発表するのではなく、そこから見えてきた課題を解決するためのアイデアを考え提案します。

同校が取り組んでいる体験型・探究型学習の中でも、今、最も力を入れているのが、2年生で行う「二俣川・旭区地域研究」です。同校ではこれまで、校内の講堂を地域の方に一般開放するなど、地域とのつながりを大切にしてきました。こうした行いの積み重ねから、旭区・町内会・ロータリークラブ、県障がいセンターなどの協力を得て、これまでにない地域学習が可能になりました。地域について多方面の方から話をしていただき、地域への理解を深め、そこからグループごとに課題を発見し、自ら調査・分析して、生徒の視点から課題解決案を出し、プレゼンテーションをするという実社会に結びついた探求学習を実践しています。この取り組みが、平成27・28年度文部科学省指定の「実社会との接点を重視した課題解決型学習プログラムに係る実践研究」に採択されました。これは全国でも10校程度の指定です。
「奉仕や倫理的価値に共感する女子は、発想力が豊かで、人のためになるとものすごいパワーを発揮します。横浜富士見丘では、こうした女子が持つ気質や特性を活かした学習を行い、一人ひとりの可能性を伸ばしています」(松田由紀子校長)

横浜富士見丘の自分探しプログラム

第1ステージ
【自己理解期】
1年生
自分自身を理解し、自他の肯定感を育む

・自分史作成(自己肯定感を育む)
・他人史作成(仲間づくり)
・富士見丘学園研究(帰属意識と誇り)
・野菜栽培(命を知る・考える)
2年生
社会に目を開く

・二俣川・旭区地域研究
(文部科学省指定課題解決型学習)
・職業人インタビュー(身近な人から学ぶ仕事)
・職業調べ(社会を支える多様な仕事)
第2ステージ
【自己啓発期】
3年生
社会に学ぶ

・自分と日本・世界との関わりを考える
・多様な職業の意義と価値、その職業に求められる力を学ぶ
・プロフェッショナルに学ぶ(専門家との出会い)
4年生
自己の進路を考える

・企業と連携した探究型学習
・大学・学部・学科研究
・論文作成(社会貢献・将来設計)
第3ステージ
【自己実現期】
5・6年生 大学受験
自立的な進学への取り組み

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

横浜富士見丘学園中等教育学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ed.jp/
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
☎ 045-367-4380
最寄駅/相鉄本線「二俣川駅」徒歩15分。