私学探検隊

「現実に通用する課題解決力」を本気で育成 グローバル教育のパイオニア 飛躍する女子校

「国際性豊かな女性の育成」を教育目標に掲げる富士見丘中学高等学校。2015年にスーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定され、益々認知度を上げています。
実は短期留学を開始したのは40数年前。グローバル教育においては、パイオニアとも言える同校。今回は、“真の問題解決能力を育成”するための取り組みについて、SGH責任者の大島先生にお話を伺いました。
「我が校は2013年に、環境問題に先進的に取り組んでいる世界9校の中の1校に選ばれ、アラブ首長国連邦のザイード未来エネルギー賞グローバルハイスクール部門のファイナリストとしてアラブ首長国連邦へ招待されました。その際、他国から集まっていた高校生の“自分の意見を発表する力”や“直面する問題を解決する力”の優秀さに衝撃を受けました」と大島先生。
帰国後、「国際社会で通用する力を学校でトレーニングできているのか?」という問題意識が高まり、新たな取り組みを推進していきます。これが、自分で課題を見つけて、解決に向けて努力していく“課題解決力を身に付けるプログラム”です。
「新たなチャレンジとして、高大連携という形で企画を進めました。これは大学教授の講義を1回受けるだけのイベントではなく、我が校の生徒が大学生と共に大学の研究の一端に携わるという全国でも例のない試みです。生徒達の将来を考えると、解決が難しい多くの問題が待ち受けています。自分の頭で問題解決の糸口を見出せる大人になるためには10代のうちからトレーニングが必要ですが、学校の授業で実現するには限界があります。そこで、大学の研究を体験させることにしました。研究とはまさに、問題設定から解決に至る“知的探求の場”であるからです。」
中学の3年間では、基礎力となる探求学習のスキルを徹底的にトレーニング。「的を射た“問いを立てる”ことが大切です。なぜなら的外れの問いを立てると、解決の道筋から外れてしまうからです。」このような土台を築くからこそ、高校からの大学との共同ワークショップやフィールドワークが本当の意味で身になっていきます。

【中1スタディスキルトレーニング】

「絵を見て物語を作ろう」。素材はユージン・スミスが撮った2人の子供の写真「楽園への歩み」。「この写真に写っている2人の子供は今何をしているところ?過去には何があったの?どんな未来が待っているのかな?」思いついたものをどんどん付箋に書き、ブレーンストーミング。その後、グループでシェアし、物語を作っていく。

【高1慶応義塾大学大川研究室との協働プログラム】

【高1慶応義塾大学大川研究室との協働プログラム】

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科大川研究室との協働プログラム。グローバルイシューを知るための高1のワークショップ。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

富士見丘中学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ac.jp/
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-19-9
☎ 03-3376-1481
最寄駅/京王線笹塚駅より徒歩5分