身近な卒業生から進路選びや受験について学ぶ
生徒のやりたいことに向き合う校風が進路を後押し
難関大学への合格実績を上げている相模女子大学中学部・高等部。その背景には生徒にとことん向き合う、手厚い進路指導があるようです。
高校1年次には、全員で大学訪問へ。大学生の様子や大学の取り組みを自分の目で確かめながら進路を考えていきます。1年次に大学を訪れることはその後の学習意欲の向上にもつながるといいます。
「受験体験座談会」では、クラスに卒業生を招き、勉強方法や入試にまつわる話、大学生活の魅力などを聞きます。お話を伺ったキャリア指導部主任の水谷彩先生によると「高校生にとって身近な大学生に語ってもらうことで、生徒は自分の身に置き換えて考えやすい」ということです。大学生が近くにいるという併設校ならではの環境のなか、自分はどのような大学生活を送りたいのかを視野を広げて考えながら、進路を選んでいくことができます。
進路が決まったら、入試合格へ向け徹底的に対策を行います。今回は、相模女子大学高等部を卒業し横浜市立大学へ進学、現在は非常勤講師として母校の理科を担当している吉村愛結美先生に、進路決定までの取り組みとその後のサポートについて伺いました。
「生物の先生のすすめもあり、高3の夏休みに横浜市立大学の研究所の一般公開イベントへ出かけ、自分の研究したいテーマを見つけたことが進路選択の決め手となりました」と語る吉村先生。AO入試で受験することを決めた彼女。書類の添削や、大学教員の前で行うプレゼンテーションの練習では「キャリア担当の先生や理科の先生に何度もお世話になった」と語ります。
「プレゼンは、提出書類に記入した『大学で学びたいこと』をテーマに、大学の教授複数人の前で15分間行いました。本番に近いシチュエーションで練習をしたかったので、理科の先生1人ひとりに『私のプレゼンを見てください!』とお願いし、3人の先生の前で実施。初めは思うようにはできなかったのですが、その後も練習を重ねたことで、本番ではスムーズに自分の思いを伝えることができました」(吉村先生)。大学入学後は、高校時代に決めていた研究室で自身の研究に没頭したという吉村先生。
「中高時代に印象深いのは、試験前にわからない部分を先生に聞きに行ったこと。職員室の前にいくつもある机が満席になるほど、疑問があればみんな先生に聞きに行っていましたね。それから、身につけておいてよかったのは、毎日の予習・復習の習慣。先生に言われて少しずつでも復習するクセがついていたので、大学でも地道な研究を続けることができましたし、教員採用試験にも合格することができました」(吉村先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
相模女子大学中学部・高等部
[学校HP]http://www.sagami-wu.ac.jp/chukou/
〒252-0383 神奈川県相模原市南区文京2-1-1
☎ 042-742-1442
最寄駅/小田急小田原線 江ノ島線「相模大野駅」徒歩10分。