温かな環境に新風を!自主性・主体性を育むイノベーションが加速
創立70周年記念の一貫として、美観と設備を誇る新校舎が竣工して5年。この未来型創造キャンパスに、今の時代に則した「魂を入れる」ため、「知・徳・体」をさらに極めようと着手された改革は、今なお進行中。校長の井上俊彦先生にお話を伺いました。
根っこは夢をもたせること。そして、その実現に向かう姿勢を育てること
伝統的に文武両立を推進してきた同校ですが、近年はそれを堅持しつつも、学習面を中心にさらに〝自主性・主体性〟の育成の強化を図っています。
「本校の教員は、非常に熱意にあふれています。でも、痒いところに手が届きすぎて、生徒が自主性に欠けるところがありました。ですから、生徒たちが自主的・主体的に考え、行動する力をもっと育て、伸ばしていこうと思っています」
1 進路実績の向上
2 思いやりのある人間の育成
3 スポーツ・文化活動における全国での活躍
これは、現代社会の課題を加味したイノベーションを行うため、校長が掲げた3つの大きな目標です。まず、中3以降に設けていた「特進クラス」を、今年度中1にから設置。学びをいっそう活性化させ、夢への実現を促進します。
「盛んにいわれるアクティブラーニングなどは、本校でも実施していますが、その目的は『主体的に物事に取り組む力を育む』ということだと思います。そのベースになるものは、夢と理想をもたせることです。そして、その実現のためには、どんな知識とどんな準備が必要かを学ばせることが肝心だと思っています」
主体性を養うためには、思考力や想像力も必要です。そこで、昨年から「朝読書」を開始。毎朝、ホームルームで20分間読書をし、自分が感動した本を紹介する「ビブリオバトル」なども行っています。このように、教科学習以外のさまざまな場面で、主体性・自主性を育むための土台づくりが展開されています。
そして、新体操やバスケットボールをはじめ、同校には全国的に活躍する強豪クラブが多数ありますが、挑戦する意味でも仲間と恊働する意味でも、部活はこれまでどおり大きな柱に。
「文武両立をさらに発展させていきます」
絶対評価と相対評価のバランスで生徒を育て、伸ばす
「何事においても、企画・立案に多角的な視点で取り組ませ、準備し、実践し、表現して、振り返る。そういうサイクルを、教科学習はもちろんですが、学級活動や行事など、さまざまな場面で設定していきます。中学でその素地をつくれば、高校で地に足のついた学びを積み重ねていくはずです」
実際、近年は進学実績も上昇。来春はGMARCH以上100名が目標とのことですが、特進クラスを中心に、中学からの内進生の伸びにかなりの手応えがあるといいます。
先生と生徒の関わりが密接で、きめ細かな指導に定評のある同校。
「社会性など、相対的に見て指導していかなければならない部分も当然ありますが、基本的には他の子との比較ではなく、一人ひとりをきちんと見て、絶対評価の視点で育て伸ばしていくことは、これからも変わりません」
先生とはもちろん、先輩・後輩の結びつきが強く、とても充実した学校生活です!
在校生が自分の学校の魅力を語る新コーナー。初回は、昭和学院のみなさんが登場してくれました。行事をはじめ、生徒が企画・準備・運営する場面が多い同校。クラスごとに案をまとめたり、目標に向けて一致団結したり、自主自立の精神を育みながら、恊働する姿勢も育てる同校らしさがみなさんのお話からかいま見えました。
在校生が紹介する私たちの学校の3つの魅力
主役は自分たち。だから、やりがいがあって楽しい!
集まってくれたのは、中1~3の4人のみなさん。同校では「学習自己管理ノート」を持ち、毎日“やるべきこと”や学習時間を書き込み、振り返って次へのステップにする……と自分で時間管理をするなど、自主自立を目指す指導が展開されています。修学旅行や校外学習では1カ月以上前から訪問先のことを調べ、班ごとにどのように行動するか意見を交わしながら準備をします。また、桜和祭(文化祭)など、生徒が企画・運営する行事では、クラスごとに案を出し合います。このように、学習にも、行事や部活にも積極的に取り組む学校生活の様子を、数学科の梅澤和代先生のリードのもと、みなさんがにぎやかに語ってくれました。
魅力1 行事 クラスがつながる行事が多く、男女もみんな仲がいいです!
川岸くん「フレッシュマンキャンプ(君津)で、ゲームをしたりカレーを作ったりして楽しかったです」ダリングさん「5月に校外学習で猿島へ行ったんですが、バーベキューのとき、班ごとに魚が一匹配られるんです。それを焼くかさばくかするんですが、うちの班はさばいたら身がボロボロになってしまって、結局、お団子にして食べました(笑)。おいしかったです」北川くん「スポーツ大会の名物に、全員で8の字飛びで飛ぶ、クラス対抗の長縄跳びがあります。あと、学級対抗リレーも盛り上がりますが、うちのクラスは男子が足が遅くて、女子に申し訳ないことをしました」今村さん「3月に、中学の全学年が体育館に集まって、クラス対抗戦の百人一首大会があります。その前に授業でも勉強するんですが、個人戦もあって盛り上がります」
魅力2 部活 活動だけでなく、先輩に教わることが多くて楽しいです!
川岸くん「ハンドボール部で、ほとんど毎日2時間くらい練習していますが、先輩たちが優しく教えてくれるので楽しいです。休みのときは、しっかり勉強するようにしています」ダリングさん「バスケ部です。先輩たちが引退しちゃって今は大変ですが、頑張っています。私はメンタルが弱く、前は叱られるといやになったりしていたんですが、先輩たちのおかげで逆に発奮できるようになりました」北川くん「中3なのでいったん引退ですが、ソフトテニス部に入っています。小学校では他学年と接することがなかったですけど、先輩から人との関わり方とかを学んでいます」今村さん「バトン部ですが、私は外部のクラブにも入っているんです。でも、部活では先輩後輩のつながりのなかで学ぶことが多いですし、楽しいですね」
魅力3 施設 充実の施設は自慢です。一度、ぜひ見に来てください!
川岸くん「体育館が大好きです。中1から高3まで曜日ごとに2つの体育館を順番で使うんですが、休み時間には友達とバスケをします」ダリングさん「図書館の吹き抜けになっているところが好き。考え事をしたりボ~ッとしたり、一人になりたいときによく行っています」北川くん「Yショップ(生徒の希望で設けたコンビニ)が好きです。昼休みは混むんですが、紅茶飲料を買うのが楽しみ。あとはやっぱり図書館ですね。本がたくさんあって、僕は英語で書かれた『ドラえもん』とか、そういうのをよく読んでいます」今村さん「理科室ですね。小学校のとき見学に来て、なぜこんなにたくさんあるんだろうと不思議でしたが、部屋ごとに分野が違って、器具も充実していて。中2のときにカエルの解剖をして以来、実験が好きになりました」
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和学院中学校
[学校HP]http://www.showa-gkn.ed.jp/js/
〒272-0823 千葉県市川市東菅野2-17-1
☎ 047-323-4171〜5
最寄駅/JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」、京成本線「京成八幡駅」徒歩15分(バス約5分)。JR武蔵野線「市川大野駅」よりバス約10分、北総鉄道「東松戸駅」よりバス約15分(「昭和学院」下車)