私学探検隊

真の学びを追究。グローバル大学・最難関大学合格の鍵となる“思考力"を身につけさせる「かえつ有明2020」ビジョン

ヨーロッパ型教育・IBカリキュラムを参考に「サイエンス科」「プロジェクト科」など独自の教育を展開するかえつ有明中・高等学校。
社会の変化に合わせて掲げた「かえつ有明2020」ビジョンを石川校長先生に伺いました。

思考力を身につけさせる独自の教科「サイエンス科」

アクティブ・ラーニング

テレビ番組で取り上げられた かえつ有明のアクティブ・ラーニング

インタビュアー(以下―):御校は、早期から世界の教育事情をモデルに、真の学びについて研究し先進的な改革に取り組んでこられました。「かえつ有明2020」を掲げるなど、ますます取り組みを強化していますね。
石川:はい。世の中は、コンピュータの発達やインターネットの普及、グローバル化などにより急速に変化していることは保護者の皆さんも周知のところです。一方、日本の教育は「与えられたことを時間内にこなす能力」が評価されて来ました。しかし、これからは「得た知識を組み合わせ、それをひっくり返し、自分の意見にしていく能力」が求められるようになりました。
この違いにいち早く気づいていた本校は、これまでの取り組みをさらに強化しています。
―:多くの学校では、その違いは分かっていても、子供たちにどのような教育をすれば良いか悩んでいますね。
石川:これまで日本の教育では、「物事を考える過程の思考力」を身につける機会がありませんでした。そのため、与えられた情報が“事実”なのか“意見”なのか、見極める必要がありませんでした。その典型が「みんな言っている」やインターネットの口コミです。何人からが「みんな」なのかということです。
しかも、そのトレーニングを既存の教科でやろうとするのは難しい。本校では、「サイエンス科」という新しい教科をつくり、コーディネーターと図書館教諭、各教科の教員が一丸となりクリティカルシンキング、つまり答えを導き出すまでのプロセスを磨く授業を行っています。

「思考力」の学習は2020年以降の大学入試にも活かせる

―:クリティカルシンキングなどは日本人には理解しづらいのではありませんか?
石川:いえいえ、実社会では多くの方が日々その思考を要求されていませんか?今までなかった企画を要求され、その課題に取り組み、そして解決し、世に送り出すまでを要求される大人社会では毎日のように使っている能力です。
ただその能力を今の大人世代は大人になってから自力で身につけていきました。海外の教育ではその力を学校で学んでいるのです。
その思考力をかえつ有明では海外の教育と同じように中高で身につけようとしているのです。
―:御校には帰国生も多く、多様なタイプの生徒を受け入れていますね。
石川:その柔軟さは、校風として根づいています。「いろいろな子がいていいじゃない」という雰囲気が当たり前なのです。男女別学で、自我を出しやすい環境であることも一因かもしれません。

国公立・早慶上理ICU・医学部 合格の決め手は“学び方”

―:御校の先進的な取り組みの一つひとつの効果が、進学先にも表れているようです。
石川:近年、国公立・早慶上理ICU・医学部の合格者を輩出しています。これらの大学・学部は、勉強量だけでは合格できません。本校では、“学び方”を身につけさせているのです。
―:SGU(スーパーグローバル大学)のトップ型にも多くの生徒が合格していますね。
石川:帰国生の影響もあるのかもしれません。海外大学をめざす子も、今後、より増えていくでしょう。いずれにしても、生徒たちには、多様な人たちのなかで自分らしく可能性を広げ、楽しい生き方を見つけていってほしいと思っています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

かえつ有明中学校
[学校HP]http://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1
☎ 03-5564-2161
最寄駅/りんかい線「東雲駅」徒歩8分。メトロ有楽町線「豊洲駅」から都営バス「都橋住宅前」徒歩2分。メトロ有楽町線「辰巳駅」徒歩18分。