心身ともに成長できる経験を中高6年間で100年の歴史が新校舎で一層輝く巣鴨学園
手を少し伸ばせば届く男の子に成長できる経験を
「家庭ではできない“頑張る”体験を中高6年間で与えます。すぐには越えられないけれど、手を伸ばせば少し引っかかるくらいのところに、様々な課題を生徒たちに用意してあげるのです。そうした成功体験の積み重ねが、男の子を成長させます。失敗してもいいんです。失敗体験もまた新たな学びをもたらしてくれる。中高の6年間で男の子は大きく伸びるんですよ」
生徒たちへの強い思いと愛情を感じさせる言葉をくださったのは、堀内不二夫校長先生。自身もこの学校の卒業生として、そして教師として、ずっと学校と共に歩んできました。そして、建て替え工事の進んでいた校舎もほぼ完成し、伝統はそのまま引き継ぎながら新たな未来へと再スタートを切りました。
巣鴨学園は、多くの医者や弁護士を排出してきた都内屈指の進学校。卒業生の半数は、医学部に進学するほどです。しかし、学校で勉強だけを詰め込むのではありません。校歌にも引用される学園教育の中心思想は、「学問・労働・人たる権威」。人としての優しさや知性、強さ、たくましさを備えたゆるぎない人間性を形成するための人格教育が行われているのです。
「『可愛い子には旅をさせよ』と言われますが、実際には我が子はかわいく、どうしても親としては手が離せないでしょう。しかし、親のガードが固すぎると、子どもは成長するチャンスを失ってしまいます。男の子は、十代のうちに少しずつ大人に近づきたいと手を伸ばし、努力をする経験が、のちに大きく成長させます。何かを乗り越えたり、友人と分かち合ったりした感激・感動を知っている男は、大人になっても魅力的です」(堀内校長先生)
国際教育も情操教育も仲間と経験を培う日々
巣鴨学園の卒業者には、医者や弁護士が多いのは、人格教育、情操教育を大事にしてきた結果でもあるかもしれません。
新校舎の重要な場所には、楠木やヒマラヤ杉、イチョウなどの大きな木がどっしりと根を張っています。これは、「生徒たちも生活の中心に太い幹をもった木のような芯をもって生活していってほしい」という校長先生の思いを表したものでもあります。
「100年の歴史ある巣鴨学園ですが、積み重ねられた歴史に新しい伝統を自分たちで積み重ねていってほしいと思っています」と生徒たちに思いを託します。
男子校でも、高1では全員が1年間お茶の授業を必修し、和の心を学びます。中1の入学1カ月後には、仲間とともに歩く約20㎞の登山、大菩薩峠越え強歩大会、夏には館山での巣園流水泳学校など、仲間と切磋琢磨して心身ともに鍛える機会もあります。
さらに、国際教育にも定評があります。イギリスの名門私学、イートン校のサマースクール提携があるのは、都内の男子校では巣鴨学園だけなのです。毎年3週間、中3~高2の希望者から選抜された約40人がイートン校で学びます。他にもオーストラリアへの3週間の留学も用意されています。学校のプログラム以外にも、自分で公募制の留学プログラムに応募していく生徒も多いといいます。
しかし、「海外に行くだけがグローバル教育ではない」と語る校長先生の言葉にも表されるように、日々の仲間と作っていく差別のない信頼関係、勉強や行事などで培う自分への自信と感動。そのひとつひとつが、国際社会でも胸を張って活躍していける人になるための巣鴨学園での日々なのです。
新校舎 間もなく完成!
100年の歴史をさらに継いで、新たなページを刻む新校舎が来年4月に向けて完成予定。全ての校舎や体育館が新しくなり、充実した学校生活が期待できます。
化学室
化学、生物、地学など理科や社会の専門教室は、科目ごとに少しずつ異なる作りになっていて、学ぶのも楽しい!
講堂
300人収容の講堂は、校旗と同じ紫の布に旧校舎の木材が使われ、木の香りに包まれる
書道室
全国大会の常連なほど書道には力を入れる巣鴨学園。専用の書道室には畳張りのスペースもある
音楽室
吹奏楽の演奏などにも対応できるように指揮者の位置に向かって段差と緩やかな湾曲になっている
コンピューター室
一人一台ノートパソコンが利用できるコンピューター室は、LL教室も兼ねた充実の設備
中廊下
校舎をつなぐ中廊下からは、寄り添う巨木が眺められる。生徒たちの憩いの場になりそう
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
巣鴨中学校
[学校HP]http://www.sugamo.ed.jp/
〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1
☎ 03-3918-5311
最寄駅/JR「大塚駅」・東武東上線「北池袋駅」徒歩10分ほか。都電荒川線「巣鴨新田」徒歩8分。