私学探検隊

ものづくりのノウハウが身につく、充実のプログラミング教育

私たちの身の回りには、エアコンや自動ドアなど制御するためのコンピュータを組み込んでいるものがたくさんあります。その中で生活してきた子どもたち、いわゆるデジタルネイティブ世代は、コンピュータで作成したプログラムと、リアルなものとを結びつけて考えることに柔軟です。
そこで桜美林では、中1、中2の技術の授業にプログラミング学習を取り入れて、ものづくりへの関心を深めるとともに、論理的思考力を伸ばす取り組みを行っています。
「プログラミングというと難しいイメージがありますが、子ども向けプログラミングソフト『Scratch (スクラッチ)』を使っているので、生徒はトライ&エラーを繰り返しながら、キャラクターを動かすなど、パソコン上でできることをどんどん習得していきます」(若井一朗中学校副教頭)
最終目標は、幼児向けゲーム機を作ること。そのため前半(中1の半期)では、タイピングの練習や、プログラムの流れを図式化するフローチャートなど、プログラミングをする上で必要なスキルを学び、アイデアを広げる訓練をします。

笹倉先生と指導を受ける生徒

▲技術の授業にプログラミングを取り入れた笹倉先生と指導を受ける生徒。

「理解や習得にかかる時間に個人差はありますが、互いに教え合ったり、毎時間、確認を行い、つまずいている子には個別指導をしたりして、前へ進める環境をつくっています」(技術科・笹倉先生)
後半(中2の半期)では、いよいよグループでゲーム機づくりに取り組みます。そしてポスターセッション形式のデモを行い、生徒同士や先生からも評価を受けます。
「大切にしているのは、パソコンの画面上だけで完結せずに、リアルに動くものを作ること。キーボードやマウス以外のものでコントローラーを作り、それを操作してゲームを行うことで、現実世界のモノが動くというゲームを求めています。コンピュータは指示通りにしか動きません。目的を実現するための論理的思考力が鍛えられるとともに、完成時の達成感や喜びは、非常に大きなものがあります。また、『Scratch』ユーザーは世界中にいるので、インターネットですぐにフィードバックが返ってくることも。始めて3~4年ですが、自分たちの小さなアイデアから生まれたものが、グローバルに評価されることを知り、世界が広がる体験をしています。人々を楽しませたり、暮らしを豊かにしたりするものづくりに興味を持ち、将来の進路につなげてくれる生徒が出てきてくれたら嬉しいですね」

アイデアを広げる!発想法の活用

ゼロからものづくりを進める上で欠かせない発想法についても、『イメージの花火』という手法を学びます。この方法は、文章を書いたり、絵を描いたり、ものを作ったりする時にも役立ちます。
メインテーマから花火のようにキーワードを広げることで、思考を整理していくことができます。この他、KJ法やマインドマップなど、様々な発想法を活用しながら授業を展開し、生徒の柔軟な発想を形にしていく手助けをしています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桜美林中学校
[学校HP]http://www.obirin.ed.jp/
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
☎ 042-797-2668
最寄駅/JR横浜線「淵野辺駅」からスクールバス5分。徒歩20分。スクールバス総台数15台(5~10分間隔で随時運行)。「多摩センター駅」からもスクールバス有。入学後6年間スクールバス無料。