私学探検隊

かえつ有明の教育、2020年大学入試に先駆けて

様々な場面で先生と生徒の知のディスカッションが見られます。

アクティブラーニングが学校に根付いているから、様々な場面で先生と生徒の知のディスカッションが見られます。

近年、大学入試の在り方が大きく変化しています。これまで求められてきた1つの正解を導き出す力から、今後は自ら課題を見つけ出し、解決案を提案する力が評価されるようになると言われています。同校ではそうした変化に先駆けて、約10年前に中学校で『サイエンス科』を立ち上げました。理科の授業を連想させる名称ですが、その中身は〝物事を多面的に考えることができる能力〟を養う授業なのです。『サイエンス科』は、より実践的に課題解決へと取り組む高校の『プロジェクト』へと発展していきます。高校で導入されるプロジェクト科への布石として『サイエンス科』ではリサーチの仕方や情報のまとめ方を学びます。
「授業はさまざまな教科の担任が担当します。先生が一方的に教えるという形態ではないので、生徒が試行錯誤しながらも自分の意見を持つようになるのです」

学校の中心は、『ドルフィン』という名称の情報センターです

「ドルフィンは本校における学びの中心部です。読書の場、情報収集や検索の場、さまざまな教材に触れることができる場、思考力を鍛える場としての4つの役割を担っています。ドルフィンを中心として、知識や情報を共有しているのです」

サイエンス科の評価はルーブリック表を用いて行われます

「サイエンス科は、考えることに学術的に取り組む教科であるがゆえに、評価における数字の妥当性を確認するのが難しいのです。そこで、教師、生徒、保護者の全員が納得できるように『知のコード』という基準を設定しました。それをもとに、何ができていて、何ができていなかったかを教師と生徒が確認し合い、評価していきます。結果はルーブリック表で示し、保護者のみなさんにもわかりやすくお伝えしています。単語を覚えているかといった従来型の学習なども評価対象になりますが、知識をどのように活用したか、また授業に関心を持って取り組んだかがポイントになるので、生徒たちの意欲を高め、精神面を成長させることにもつながります」

「本校のカリキュラムは、心理学者ブルームのタキソノミーと呼ばれる分類学がベースにあります。例えば中学1年生は情報を並べる、比べる、違いを見つけることが目標で、2年生になるとそれを整理し、分析するのが目標というように発展していきます。学年ごとにテーマの枠組みは決めるのですが、コンテンツは担当教員が自由に設定するのも特徴です。授業を組み立てる側にも創意工夫が求められますので、週1回ミーティングを行い、教員間で方向性の確認をしています」

高い合格実績!(現役159名)※平成27年度
GMARCH以上が185名。合格者の合計は延べ396名!
27年度の卒業生159名のうち、東大・東北大・千葉大・首都大東京をはじめとする国公立大に10名、早慶上理に31名、GMARCHに96名が合格しています。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

かえつ有明中学校
[学校HP]http://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1
☎ 03-5564-2161
最寄駅/りんかい線「東雲駅」徒歩8分。メトロ有楽町線「豊洲駅」から都営バス「都橋住宅前」徒歩2分。
メトロ有楽町線「辰巳駅」徒歩18分。