私学探検隊

将来必要となる力を養う立正の『R―プログラム』

社会で必要な力を養うR―プログラム

中学教頭島村雄一先生と、鈴木涼馬君、松下真菜さん。

中学教頭島村雄一先生と、鈴木涼馬君、松下真菜さん。生徒と先生の距離が近いところが立正中高のよいところだということでした。

自分の意思で積極的に行動し、意見を発信できる人材の育成を目指して設計され、今年で4年目になる立正大学付属立正中学校の『R―プログラム』。朝のショートホームルームやロングホームルームの時間を活用して、社会人で必要となる「Research(自ら進んで調べる力・問題発見・情報収集力)」「Read(主張や要点を読み取る力・読解力)」「Report(意思や結果を正確に伝える力・発信力)」の3つの“R”の力を養っています。中学教頭の島村先生は、「知識を試すテストは数多くあるが、社会に出たときに必要な力を発揮する場は少なかった。相手の話を聞く力や、それを基に自分の意見を発信したり、アクションを起こしたりする力の育成のために始めた」といきさつを話されます。R―プログラムの主な取り組みは①コラムリーディング・スピーチ・ディスカッション・ディベート、②読書ノート&リーディングマラソン、③キャリアデザインプログラムの大きく3つです。「R―プログラムを通じて子供たちに機会を提供し、慣れさせることで、人前で発表したりすることへの抵抗感を無くしてもらう。そうすることで子供たちに表現力やコミュニケーション力を身につけてもらい、社会で活躍できる人材になってほしい」と島村先生は話されます。

生徒が考えるR―プログラムの魅力

R―プログラムの効果について生徒自身はどのように考えているのでしょうか。「小学校までは書くことが苦手だったが、3年間のコラムリーディングで次第に慣れて苦手意識がなくなり、人前で発表する楽しさも知った」と高校1年の鈴木君。コラムは先生方が学年に応じて選定し、中1の最初はいじめについてなど身近な話題からはじめ、次第に政治問題などの難易度が高いものを取り扱うとのこと。また、書き方も、最初は簡単に感想を述べることから始め、次第にコラムの内容に関する賛否を理由立てて書くことが求められるようになるそうです。高校1年の松下さんは「R―プログラムを通じて、集めた情報を基に自分の中で意見を構造立て、発信する力が身についたし、それが社会で必要なことだと認識できた」と話しています。このように生徒もR―プログラムによる成長実感を持っていることがわかりました。今後も立正のR―プログラムに注目です。

R-プログラムの取り組み内容

Point① コラムリーディング・スピーチ・ディスカッション・ディベート
朝のSHRやLHRの時間を活用して取り組み、要約力や文章力、発信力などを養います。

コラムリーディング
新聞の社説やコラムの切り抜きを5分で読み、5分で自分の意見を200字以内にまとめる
スピーチ
朝のSHRやLHRで、書いた文章をクラスの前で発表(1・3分間)。聞き手はフィードバック
ディスカッション・ディベート
LHRの時間にクラス内で社会的・時事的なテーマについてディスカッションやディベートを実施

Point② 読書ノート&リーディングマラソン
『読書ノート』は中学生に配布しているノートで、毎日の読書の記録をとります。書名やページ量のほかに感想記入欄も設けており、「考えながら読む」習慣をつける効果を期待しています。『リーディングマラソン』は、1年間を3期に分け、クラス対抗で読書量を競う取り組みです。
読書量の多い生徒は、1学期だけで約27,000ページも読んでいます。これらの取り組みで、読むスピードや読解力がつきます。

Point③ キャリアデザインプログラム
将来の目標を発見させ、その実現に向けた進路を考えさせるプログラム。中学では主に将来の目標を発見させるために、「仕事・職業・社会」への理解を深めます。高校では主に目標実現のための進路を考えさせます。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

立正大学付属立正中学校
[学校HP]http://www.rissho-hs.ac.jp/
〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
☎ 03-6303-7683
最寄駅/都営浅草線西馬込駅西口下車 徒歩5分
東急バス(反01/02)立正大学付属立正中高前停留所下車 徒歩2分
東急バス(森02)長遠寺前停留所下車 徒歩6分