28project

28歳―仕事が軌道に乗り、プライベートで結婚や出産・子育てに向き合う時期。女性にとって大切な転換点です。理想的な未来の自分を実現するために必要なことを模索していく「28project」。
今回は代表的な取り組みを三つご紹介します。

デザイン思考の授業（中等部3年/総合学習）

各班の議論をもとにクラス全体でも意見交換

「デザイン思考」は、身近な事象から問題点を発見し、周囲と議論しながら解決法を探していく考え方。自分の関心を探し、他者との相違を共有する中で自分自身の特性に気付き、社会との接点を見出すことを目標にしています。
この考え方を体系的に学ぶのは中等部3年の総合学習。今年度は序盤に「砂漠ゲーム（何もない砂漠での遭難を想定し、指定のアイテム12個（食塩・地図・水・銃・鏡など）を必要な順に並び替えるゲーム）」を行い、「個人で出すアイデアの限界」「他者と協業することで生まれる新しい視点や提案」を実感。これから先もどのようなワークショップが行われるのか、生徒も楽しみにしているようです。

企業コラボレーション（中等部3年/総合学習）

「企業コラボ」は、社員の方と生徒が新商品開発や広告制作などのゴールを共有し、共同で作業を進めます。クラスごとに社員の方に入っていただき、教員とのチームティーチングを行うため、視点が多様になり、議論が活性化します。
昨年度は「株式会社お世話や（アクセサリー・ファッショングッズ）」とコラボレーション。すべての生徒がターゲット設定から仕様書の作成、自分たちの企画のプレゼンテーションを行い、議論し、クラス内で商品アイデアの代表を決定しました。代表アイデアについては学年プレゼンテーションを行い、企業の方の審査の結果、複数の商品が市場に出ることになりました。生徒が職業意識も含めた目標を思い描くきっかけにもなっています。

起業体験プログラム（高等部1・2年/文化祭）

「起業体験プログラム」は、文化祭を通じて取り組むプログラムです。新年度が始まってすぐに準備に取り掛かります。企業理念の決定、事業計画の提出、プレゼンテーションによる出資額の決定、設立登記、運営をし、文化祭当日の販売を経て、最後は株主総会をもって会社を解散します。
今年度も各クラスの「会社」が「日常生活の切り替え」「内側からの健康改善」「LGBTの周知」などの企業理念を立て、9月の白ばら祭に向けて準備を進めています。自分たちで決めた理念に基づき、企業や非営利団体などと交渉しながら株式会社を運営する経験は貴重な宝物。協力してくださる企業の方はもちろん、保護者を中心としたサポート委員会からも厳しい指摘や優しいアドバイスを受け、試行錯誤しながら精一杯取り組んでいます。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

品川女子学院中等部
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