「授業第一・部活動・行事」の教育3本柱を土台にした人間教育
東京・多摩丘陵にあるキャンパスは豊かな自然に囲まれ、関東でも指折りの充実した教育施設を誇る日本大学第三中学校。就任3年目の石島広之校長先生に、「授業第一・部活動・行事」の教育3本柱で形成する同校の人間教育についてお話を伺いました。
基礎的な学力定着を図るチーム・ティーチング
創立以来、「明るく、正しく、強く」を校訓に掲げる本校では、【教育3本柱】と表現する「勉強(授業第一)・部活動・行事(委員会活動)」の3本の柱を教育方針に据えています。
「勉強」については、まずは授業をしっかり聞いて、教科書をマスターすることが第一だと考えています。先取り学習で詰め込むのではなく、基礎的な学習力をきちんと身につけることが重要で、そのために本校では、数学と英語で教師3人体制のチーム・ティーチングを取り入れています。
数学は全学年で週1回。基本的な練習問題を解く1時間の中で、3人の先生が巡回しながら生徒たちの疑問や質問に答えていきます。今年からは、中3の英語の文法でも同様の取り組みを始めました。
基本を理解し、確実な学力の定着を図る演習授業の効果は明らかです。10数年前から実施してきた数学は、模擬試験の結果にも顕著に表れており、理数系に強い生徒が多くなりました。
次に、「部活」の環境整備にも力を入れています。部活動は、思春期の中学生にとって、人間形成に大きな役割を果たします。恵まれた教育施設の利点を生かし、テニス、サッカー、軟式野球部など各種大会で好成績を収めていますし、吹奏楽部などの芸術系に加え、化学部・生物部など理系の部活動も地味ながら活発に行われています。
そして、さまざまな学内「行事」を、本校ではとても大切にしています。中1の春の高尾山10キロ縦走、夏の富士山登山から始まり、中2では職業体験の一環としてディズニーランド見学。全学年が参加する毎年1月のかるた大会は、新年の恒例行事となりました。
そして、20年近い歴史を重ねてきた年度末の合唱コンクールは、全学年クラス対抗で行うのですが、中1ではまだバラバラだった生徒たちが練習に練習を重ね、中3になると、先生の手を借りることなく自分たちの力で仕上げていくようになります。中学3年間の生徒たちの成長ぶりが如実にわかり、教師冥利に尽きる感動の瞬間でもあるのです。
昔ながらの指導法で育てる文武両道の人間教育
こうした積み重ねが、社会性や協調性を養うことにつながり、生徒たちが明確な目標をもってチャレンジできる。そうした人間性を育むことができると信じています。
30年以上、卒業生を送り出してきた経験から、本校の生徒たちをひと言で表現するなら、「素直」という言葉でしょうか。中学3年間、担任チームが持ち上がりで生徒の成長を見守ることで築かれる教師との強い絆も、そうした気風の一因かもしれません。
本校の校風を「昭和的」と表現された方がいましたが、【教育3本柱】を土台にした昔ながらの指導法で、文武両道の伝統が今に受け継がれています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
日本大学第三中学校
[学校HP]http://www.nichidai3.ed.jp/
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☎ 042-789-5535
最寄駅/JR横浜線・小田急小田原線「町田駅」からバス「日大三高入口」「日大三高東」ほか。登下校時、京王線など「多摩センター駅」、「町田駅」、JR「淵野辺駅」から直行・急行バスあり