教育理念に基づいた実りのあるグローバル教育。 国際意識を根づかせる取り組みを紹介
北鎌倉女子学園は1940年の創立以来、「高雅な品性の涵養」という創立者の理念を受け継ぎ、人間力と学力との調和を大切にしています。それは近年力を入れているグローバル教育にも生かされ、今年度からはマレーシアの大学からインターンシップ生の受け入れを始めました。実際の様子について、校長の瀧本聡先生と2名のインターンシップ生からお話を伺いました。
国際的観点から新しい未来を模索する、実りのあるグローバル教育
今回、2名のインターンシップ生はギャップ・イヤーの制度を利用し同校で実習を受けています。同校が実習生を受け入れる目的は、どこにあるのでしょう。
「マレーシアは多民族国で母語を英語としない人も多く、“英語は習得するもの”というところは日本と同じです。英語を習得し海外で活躍する大学生の姿は、生徒たちの大きな目標となります」と、校長の瀧本先生。
同校の英会話の授業はネイティブの先生が担当していますが、生徒たちにとってインターンシップ生の存在は先生とは少し違うようです。
「年齢が近いこともあり、ネイティブの先生と接するよりハードルが低くて親しみやすいのか、“優しいお姉さん”みたいな存在のようです。本校のグローバル教育は、学園理念と根っこの部分でつながる、実りあるものを目指しています。国際的な目線をもち、世界レベルで女性の未来と自分の将来を切り開いていってもらいたいですね」
インターンシップ生の受け入れは海外への貢献という意義もありますが、生徒が国際意識をもつことの必要性を自然なかたちで認識できるようになる点も成果の一つかもしれません。
文化と言葉の壁を越える、インターンシップ生と生徒たちとの交流
インターンシップ生のお二人は現在大学2年生。英語の授業全般で先生のアシスタントと生徒のサポート役を務め、それ以外の教科にも自由に参加しているそうです。キンバリーさんは、同校の音楽科の専門性の高い授業に興味をもったとか。ザラさんは社会の授業で母国の文化を生徒たちに紹介しました。
また、昨年度から始めた2泊3日の「グローバルスタディキャンプ」をはじめ、歌舞伎鑑賞や上野博物館などの校外学習、体育祭、クラブ活動の英語部、海外研修の予備学習でも生徒たちのサポートをしており、さらに放課後には自由に英語を学べる場として設けられた「イングリッシュ・カフェ」に常駐しています。
「どの生徒たちも、それぞれ高い能力をもっていて、個性と可能性を伸ばそうとしていることを感じています」(ザラさん)
「生徒たちは“ミンナゲンキ!(日本語で)”。上野博物館では、生徒たちが展示品について説明してくれたんですが、英語が得意でない生徒も一生懸命話してくれたんですよ!」(キンバリーさん)
インターンシップ生の存在は、生徒たちにとって、とても身近な“国際交流”の場になっているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
北鎌倉女子学園中学校
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